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「EOS R5」個人インプレッション〜外観編〜

ここから、キヤノンのフルサイズミラーレスが一気に加速する。

2020年2月に開発発表、同年7月に発売された「EOS R5」。
登場当時はEOS史上最高画質であり、初代EOS Rからのブラッシュアップと新機能搭載など、注目点は数えきれないほど。

実は昨年(2021年)10月に、キヤノンフォトサークルのモニターレンタルで当選し、2週間試用のチャンスをいただきました。
この短い間ですが、2週間試用した上で「外観編」「ライブ撮影編」「鉄道撮影編」「夜景撮影編」に分けて紹介します。

なお、キヤノンフォトサークルによるモニターレンタルの対象機器などは、下記の記事にて紹介しています。

※5月24日に新しく「EOS R7」「EOS R10」が発表されましたが、業務やnoteネタ優先度などでこの時期になりました。
大変恐縮ですが、比較材料として、一例となる作品のお楽しみや参考としてご覧いただければ幸いです。

今回レンタルさせていただいた製品リスト

今回モニターレンタルさせていただいた
EOS R5 + RF24-105mm F4L IS USM

キヤノンフォトサークルが実施している、EOS R5モニターレンタル。
現在も実施されていますが、参考までに
今回のモニターレンタルで同梱されたものは、以下のものです。

  • EOS R5ボディ

  • RFレンズ RF24-105mm F4L IS USM

  • バッテリーパックLP-E6NH

  • バッテリーチャージャーLC-E6

  • IFCケーブルIFC−100U
    ※IFC=Interface: インターフェイスの略

  • IFC-100Uケーブルプロテクター

  • ストラップER-EOSR5

  • コントロールリングマウントアダプターEF-EOSR

これで、EOS R5の実力を2週間、思う存分に試すことができます。
以下に、EOS R5の各部ならびに付属品を順次紹介します。

EOS伝統の流体系ボディ形状と深いグリップ

ここから先は、一部を当方所持機である「EOS 7D Mark II」と比較しながら紹介します。
センサーサイズが違いますが、EOS 5D系と同じ「ハイアマチュアクラス」の一眼レフであるため、同じクラスとして比較しながら紹介いたします。

(左) EOS R5 + RF24-105mm F4L IS USM
(右) EOS 7D Mark II + EF-S17-55mm F2.8 IS USM

ボディ形状はEOS伝統の「流体系」ですが、一眼レフ機とは明らかに異なっています。
モードダイヤルが左端→右側へ移動、撮影モードはサブ液晶に表示されます。

一眼レフ機と明らかに違うのは、グリップの深さ。
マウント径が大きくなったとはいえ、それに合わせてグリップ形状の見直しが図られています。ほとんどのレンズで、グリップ〜レンズ根本の間は余裕があります。
※手袋を装着した時に試していないので、そこまでは不明です。すみません。
その他、ダイヤルが2つ→3つに増えるなど、操作性が向上しています。

【注意】
7D Mark IIはストロボ内蔵のため、ペンタ部の出っ張りが大きくなっています。

インターフェイス部の様子

HDMI、USB Type-C、マイク、ヘッドフォン端子など、動画撮影やPC等の外部接続にも対応しています。
これだけ見ると、高機能満載なのにボディサイズはコンパクトに収まっています。
しかし、発売前からボディ内の熱対策に懸念があり、特に動画撮影時は短時間で停止する恐れがあるとされています。
(試用時はスチル撮影のみです。試用終了まで一切動画撮影していませんでしたので、未検証です)

(左側)マイク端子、ヘッドフォン端子(いずれもφ3.5mm)、レリーズケーブル接続端子
(右側)USB Type-C、マイクロHDMI。USB端子の上はケーブル固定用ネジ穴
側面部(左側)のカバーを閉じた状態
IFCケーブルIFC-100U接続状態
(ケーブルプロテクターを介しての接続)

IFCケーブルを本体に接続し、ケーブルの折損を防ぐためのプロテクターを装着した状態です。
ケーブルプロテクターは、USB Type-Cコネクタの破損・ケーブル折損を防止するためです。
IUSB Type-Cは、メス側のコネクタ中央部に端子があるため、注意が必要です。

センサー保護に配慮したシャッター

ミラーレスカメラで一番気になるのが、レンズ交換時の所謂「センサーむき出し」。
レンズ交換の際はセンサーを下に向けることが推奨されますが、それでもホコリは侵入するかもしれない。
それに配慮して、R5ではセンサー保護用のシャッターが設けられました。

シャッター閉の時
シャッター開の時
(虹色に光っている部分がイメージセンサー)

他メーカーでは電源切およびレンズ交換時でもセンサーむき出しがほとんどでした。
一眼レフではシャッター及びミラーがあるためあまり意識していませんでしたが、R5(というよりもキヤノン)の配慮が伺えると思います。

余談ですが、センサーサイズは同じでもEFマウントよりもマウント径が大きく、余裕を持って設計されていることが伺えます。
金属の接点が8個→12個に増えているのも、RFマウントの特徴です。

CFexpress+SDのダブルスロット

EOS R5では、CFexpress (Type-B) とSDのダブルスロットを採用しています。
高速・大容量化の新規格「CFexpress」が使えることで、RAW撮影、または動画撮影時の高速転送、ならびに大容量化による撮影枚数・動画撮影時間の拡大が図られます。
ちなみに、CFexpressスロットの採用は、ミラーレスではR5が初採用となります。
※EOS-1D X Mark III(ダブルスロット)に次いで2機種目

ちなみに5D Mark III / IV、5Ds / 5DsR、7D Mark IIはCompapctFlashとSDのダブルスロットです。

手前のスロット1がCFexpress (Type-B)
スロット2がSDカード(UHS-II対応)
(左)当時Amazonで最安値だったCFexpressカード
128GBで13,800円

参考までに、CFexpress (Type-B) とSDの比較です。
従来のCompactFlashよりも、約半分のサイズに収まっています。

ただ、CFexpressはなんと言っても高価。128GBで1枚1万円を軽く超えます。
RAW+JPEG、もしくは動画撮影では必須なだけに、メディアの価格が下がることを祈るのみです。

バッテリーは従来からの大容量型

バッテリーは従来型(LP-E6系)で、容量アップされた「LP-E6NH」が採用されました。
従来型と互換性があるのはありがたいのですが、充電器を含め従来と同じ型であり、かつミラーレスは電池の消耗が早いため、早急な改善を望むところです。
充電速度が遅く、満充電までかなり時間を要します。

(上)EOS R5付属のLP-E6NH
(下)EOS 7D Mark II付属のLP-E6N
(上)EOS R5付属のLP-E6NH
ラベル以外は違いが見られない

細くなったストラップ

付属のストラップは、従来よりも細く、若干のデザイン変更が図られています。
ストラップ時代が細くなっているほか、カバー部の形状や赤帯の太さも違います。
細くなったことで、重量が分散されにくいなどのデメリットを感じる方もいるようです。

下のストラップは、EFマウントの機種共通のデザイン
(EOS Digitalロゴ記載のものも、下のような太いタイプ)

EFレンズマウントアダプター(オプション)

キヤノンではRFレンズだけでなく、従来のEFレンズの資産を活かす方々のために、オプションでマウントアダプターが用意されています。

コントロールリングマウントアダプターEF-EOSR
カメラ側に装着する側で、RFレンズでは金属の接点が12個ある。

今回セットで付属したのは「コントロールリングマウントアダプターEF-EOSR」
RFレンズ(一部を除く)に搭載のコントロールリングと同じ機能が、EFレンズでも使えるようになっています。(カスタマイズ可能)
ただし、コントロールリングはマウント部(レンズの根本)にあるので、指が大きいと操作しづらいことも。
実際にEFレンズを装着しての撮影もしてましたので、別途紹介できればと考えています。

これ以降は、シーン別にR5で撮影した画像を紹介する予定です。

お読みいただき、ありがとうございました。
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