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2024年2月 活動報告

福島です。遂に迎えた2024年もあっという間に1月が終わり、2023年の年度末が迫ってきました。年始と年度末の丁度間にある2月の活動報告です。
(トップ画像は『追い払っても逃げなかったのに、人間がよそ見している隙に山に帰っていったシカ』)


何度目だイノシシ

3ヶ月連続ですね。イノシシは相変わらず出没しており、引き続き今一番ホットなテーマです。クマが冬眠しているこの季節、地域の方からの通報は「シカずっと動かないんだけど」「イノシシいるんだけど」のほぼ2種類と言っても過言ではないです。特に今月のイノシシは同じ地域からの通報ばかり(しかも毎回2頭)だったため、犯人(犯猪?)は同じなのではないかと関係者一同睨んでおります。

そして今までの通報と異なり、明確な被害が出始めているということが無視できない大きな変化です。庭や畑を大きく掘り起こすようになり、「居るだけの存在」から明らかに被害の段階が上がりました。
現在定着している地域は住宅が広がっているため、鉄砲は当然使えませんし、爆竹で追い払おうにも追い払う先が無い(追い払った先も住宅地になるので)ため、非常に動きにくい状況です。幸いにも罠の設置に関しては好意的な方が多くいらっしゃるため、罠で捕獲しようということで準備を進めております。

畑の被害は畑を柵で囲えば防ぐことができますし、小さな集落なら集落全体を囲むことも手段の一つです(勿論侵入されることもありますが理論上の話として)。しかし入り組んだ林縁に囲まれた住宅地であるこの地域では、周囲に柵を築くことは非常に困難です。鉄砲も使えないこの場所での被害対策を進める上で罠による捕獲は非常に重要であり、長期的に効果のある捕獲方法を模索して参ります。

結構な距離まで近付いてもエサ探しの手を止めない
埋めてある鉄柱があらわに

因みに月報を書いている3月頭時点で既にイノシシが問題となっているので4ヶ月連続でイノシシの話が登場する予定です。

電気柵配布 ~被害調査最終章~

冬に実施した被害状況調査の結果を踏まえ、特に必要を要すると判断した農家さんへ電気柵を配布(正確には貸与ですが)しました。
全員の希望を叶えることができれば理想ですが、予算が限られている以上、予算の範囲内で"最善の"配布対象者を選定する必要があります。農家さん一軒一軒で希望する電柵の規模は勿論事情も違っておりますので、非常に悩ましい選定となりました。特に今年度は昨年度より物価が高騰した都合上、選定できる人数が減ってしまったことが私を困らせました。
選定するに際し当然基準を設けて極力客観的な選定となるよう最善を尽くしましたが、それでも選定から漏れてしまった人へは申し訳なく感じております。

現時点では電気柵の設置はほぼこの事業一本で賄っていますが、上記の通り選定から漏れたため古い電気柵を引き続き使う必要がある農家さんがいらっしゃいますし、そもそも電気柵ではない被害対策をしたいという声も頂いております。より痒いところに手が届く被害対策ができるよう水面下で諸々動いておりますので、成果が実った際には改めてご報告します。

線路でしか見たことがなかったコンテナがやってきた
量が量なのでみんなで数量チェックしました

ハンターデビュー(仮)(2)

早くデビューしろというご意見、もっともでございます。先月の月報で納車を待っていると書きましたが、無事に狩猟用の車を入手することができ、いよいよいつでも出猟できるようになりました。
銃猟と罠猟のどちらも登録しているので奥山に行って撃ってくることも規則上可能ではありますが、いかんせん私は右も左もわからない素人です。そこで、「電波が届くので先輩に助けを求めることができる」「リアルタイムの勝負ではなく自分のペースで取り組める」「最初からMOMIJIプレミアムを狙えるような腕前は当然無い」といった理由から罠猟で始めることにしました。

先輩ハンターから罠猟のオススメスポットをご紹介頂き、さぁ罠をかけるぞというタイミングで2月が終わってしまったため、出猟については3月の月報でご報告します。焦れったいほどスローペースなハンターデビューですが、次回でちゃんとデビューしてデビュー編が完結するのであと一回だけお付き合いください。

実際に出猟を意識して準備を始めると消耗品だったり諸々が足りないことに気付きましたし、今まで気に留めてこなかった物品の意味が分かるようになりました。おかげで最近ホームセンターをうろうろ見て回るのが楽しいです。
という準備に費やす2月になりました。

車の後ろにシカを積むためのパーツを装着

より良いお肉を求めて

捕獲する準備はできましたが、「獲ったあと」のことも考えなければなりません。『捕獲するからにはMOMIJIさんに搬入できるクオリティで獲りたい!』と初心者とは言え目標は高く設定し、搬入している皆さんと同じようにMOMIJIさんの研修を受けてきました。

受講しての率直な感想は、『最初にハイレベルなことを基礎として学ぶことは、逆に初心者にとって良いのでは?』でした。例えば、知識・経験がゼロの私であっても、場数を踏めば各工程を自己流でマニュアル化できるようになるため、搬入はどんどん早くなるとは思います。でも一度身についた自己流は後で修正するのは中々難しいでしょうし、自己流が悪い方向に働けば肉質が悪くなります。勿論、みんなが自己流で搬入すれば肉質はバラバラになります(だからこそMOMIJIさんがこうやって『MOMIJIクオリティ』を確保できるよう研修を開催しているわけですが)。

そこで冒頭の太字の話に戻ります。ハイレベルなことを『これが当然である』と最初から取り組めば、場数を踏んだ頃には『ハイレベルなことを常識と信じて疑わない人』になれます。これは私のようなデビューしたてホヤホヤの新米ハンターにとっては、ベテランハンターには無い非常に大きなアドバンテージになります。
また、仮にみんなが自己流で搬入した場合は、先輩ハンターに捕獲について質問しても自己流に基づいた十人十色の回答が返ってくるはずです。でも、ハンターみんなが『MOMIJIクオリティ』という共通言語で捕獲に取り組むため、どの先輩に聞いても明確な『答え』を得ることができます。この点についても、分からないことだらけの私にとっては非常に心強いです。

私は今シーズンは罠猟のみを考えていますが、罠猟であっても将来挑戦するであろう『MOMIJIプレミアム』を意識して励んで参ります。

自分もこういう写真を撮るために『良いカメラ』が欲しくなる表紙

終わりに

現時点では活動報告にまとめられないような事務方の作業が多い月だったため、平時より文量が些か少ない月報となってしまいました。いつか公表できる日がきたら報告させて頂きますのでご期待ください。

余談ですが、Noteに投稿すると『◯ヶ月連続投稿!頑張ってますね!』といったメッセージが表示されるのですが、連続投稿記録が途絶えてしまいました。『毎月月報を書いているのになぜ!?』と思い調べたところ、1月の月報を大晦日の夜に投稿していたことで、『1月中の投稿が無かった』と判断されたようです。連続投稿記録を伸ばそうとしている方はお気をつけください。

……と余談でいい塩梅に文字数を膨らませることができましたので今月の報告を終わります。
ここまでお読み頂きありがとうございました。

出張リスト

無し 


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