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【現代麻雀への道】83 メンゼンの価値

中国では 地方役だった!

福地 今回は「鳴きか?門前か?」がテーマです。

浅見 これはとても日本的な悩みなんですよ。

福地 いつもそんな話になってますけど(笑)。

浅見 いやいや、ホントにそうなんです (笑)。というのも、メンゼンに特別な価値を見いだすのは日本だけだからです。

福地 リーチは日本にしかないですもんね。

浅見 それもありますけど、リーチが広がる前からその傾向はあったんです。

福地 といいますと?

浅見 そもそも門前清自摸和は、中国では地方役にすぎなかったんですから。

福地 えっ!そうなんですか?

浅見 そう、1900年代はじめになって、華北地方で誕生したのが門前清です。決してポピュラーな役じゃなかった。

福地 当時から1ハンだったんですか?

浅見 ツモった場合は大門前清として加100符、ロンした場合は小門前清として加50符でした。

福地 現在の何ハンくらいに相当します?

浅見 3~4ハンくらいですかねえ。嶺上開花が4符だったことを考えると、かなり高いですよ。

福地 純チャン級ですか(笑)。

浅見 なぜかというと、当時は1ハン縛りがなくてポンチーが多く、メンゼンでアガるのは至難の業だったんですよ。現在のダブリーくらいの感じかなあ。

福地 なるほど。

浅見 メンゼンは英語では Fully private hand (全部自分一人で)といいます。この名前からしても特別な役だという感じがするでしょう?

福地 なんとなくゴージャス感がいってますね(笑)。

浅見 そして1910年ごろ、ツモっても1ハン、出ても1ハンに昇格しました。

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