宮島三郎編

3回目の本日は、スペシャルアクターズの下っ端・鬼塚役の宮島三郎(みやじまさぶろう)さんをご紹介。

三郎の魅力は”ロン毛”
というと語弊がありますが、このロン毛が本作ではすごく効いています。

顔に寄らなくてもわかるキャラクターのシルエット。
アクションを大きく見せられる髪の毛の躍動感。
アップのショットが沢山あるような役どころではないからこそ、今回は髪型が鬼塚の存在感を引き立ててくれていると思います。

三郎自身は実は結構顔が整っているし、画面映えする顔立ちでもあります。
長身で細身で、黙っていればシュッとして見えるので、これで短髪だったらそこそこ男前の役がきてもおかしくない。
けど、それだったら今回の役は三郎ではなかったかもしれない。

三郎の印象は”犬みたいな人”です。
人懐っこくて気が小さくてお調子者。年齢関係なく、みんなにすぐお腹を見せて撫でて撫でてと尻尾を振っている、みたいな。
強面に似合わず、撮影前日は緊張して全然眠れなかったらしく、本番直前もガチガチだったのが印象的でした。
根は真面目だけど、変に思い切って謎のボケを発動し、空気を止めることもあるけれど、年下のキャストたちが臆することなく突っ込める空気を作れるのは三郎の魅力の一つだと思います。

本人はどうしても三枚目のような振る舞いをしたがるけど、髪を切って違った役を演じる三郎も見てみたいです。

空回りしやすい三郎が、本人同様空回りしやすい鬼塚を演じています。
見た目とギャップのあるキャラクターのチャーミングさを見つけてもらえると嬉しいです。

映画「スペシャルアクターズ」公開まであと15日。
明日は原田拓己役の原野拓巳さんを紹介します。