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自分の目で世界をみる|『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読んで

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』という本を読みました。

とてもいい本だったので、すべての「書く人」に読んでほしい...…ということで感想をシェアします!


本の概要は?

この本は、ライターの仕事の本質に極限まで迫った本です。

ガイダンスにはじまり、取材→執筆→推敲とすすんでいきます。

ガイダンス:ライターとは
取材:世界と自分を観察する
執筆:自分の言葉で考える
推敲:己の限界に挑戦する

ざっくり要約

本質的なことほど言語化するのがむずかしいとおもうので、すごい...…と脱帽しました。


そして各項目で1本ずつテレビの特集を組めるくらい、中身が濃い

取材編を読んだ時点ですでに衝撃が走り、落ち着くためにいったんnoteに投稿しました(笑)

わたしの体感では、執筆編の後半からレベルがぐんと上がります。ですが、たとえ話が豊富で小説のようにするすると読めました。

取材:世界と自分を観察する

この項目を読んだわたしは、「取材」に対する考え方がガラッと変わりました。

本書は、ライターにとって日常のすべてが「取材」。だから世界を読もうと説いています。

本によると、世界を読むとは「自分の解釈」で観察し、疑問をもつことです。

ライターは作家ではないので基本的に自分を出してはいけない、とおもっていた私。思い返せば、リサーチではなるべく感情をおさえていました。


ですが大事なのは、まずは自分のフィルターをとおして観察すること。そして疑問をもつこと。 
 

つまり、取材では大いに感動していい、ということなのでしょう。


そのほうが、自分のコンテンツの味わい方に広がりが生まれ、結果的に読者が興味をもつような記事にできる、と本から学びました。

また本のなかでは、世界に対してだけでなく、自分にも取材しようと書かれています。


感覚や感情はすぐに移ろってしまうものなので、引き続きエッセイに書き留めていこうとおもいました。

執筆:自分の言葉をひねりだす

この本では、わかりやすく書くコツのひとつとして、文章を厳しく読もうと述べています。

そのためにも情報を「知っている」状態で終わらせず、自分がしっくりする言葉まで落とし込むとよいそうです。

たしかに、なんとな〜くで理解している言葉ってたくさんある気がします。

なかなか難しいですが、意識していこうとおもいました。

推敲:誇りを持って取捨選択する

推敲には自信も大切だと、本書には書かれています。

自分の実力を信じて、高みを目指すことは簡単ではないでしょう。


ですが、よい記事にするためにも、まずは捨てるべきところをスパッと捨てる勇気をもつといいかもしれません。

アクションプラン

最後に、わたしが今回の学びから実践しようと決めたことをまとめます。

・リサーチではなく、取材と意識づける(使う言葉を変える)
・隠喩の表現をつくる練習をする
・推敲では、いちばん魂をこめた記事を思い出す

この本は、これから何度も読み返すことになるのだろうな、とおもうます(もうすでに2周はしてる)。

よい本と出会えてうれしいです(*‘ω‘ *)

***

本書はかなりボリューミーなので、今回とりあげた内容はほんの一部です。

気になった方は、ぜひお手にとってみてください!

ライターでなくとも、「書く」ことにチャレンジしている・したい方の道しるべになるとおもいます。

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