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自作ギターの製作話10 〜完成とその後〜

いよいよギターが完成し弦も張り終えたというのが前回のお話です。


さあ、いよいよ音出しをします。
使うのはFender Blues Jrという真空管アンプ。


ジャリーン!


うぉぉぉぉ!めちゃくちゃ良い!



これが正直なファーストインプレッションでした。

合計4万円ちょっとで寄せ集めのパーツで作ったギターがまさかこんなに綺麗な音を鳴らすとは。


フロントピックアップ、センターピックアップ、リアピックアップ、トーン、ボリュームを上げ下げして音の変化などなど黙々とチェック。


細かなピックアップの高さを調整したりしてついに完成しました!

ただ1箇所だけ上手くいかなかったのがこの写真にも写っているアームです。


アームを使うとチューニングが大幅に狂ってしまって全く使えません、、、。


初めは弦張りたてだからかな?思ったのですが何回合わせてもアームを使うとチューニングが狂ってしまいます。


ネットで調べて6点留めのアームのネジの締め具合を変えたり、ボディを削ったりしましたが結局直らず、、、。

↑ボディを削り直している写真


とりあえずアームを使わなければ使える状態ではあったので予定のあったWabi_Sabiのライブサポートで早速使用する事にしました。

↑Wabi_Sabiライブにて初お披露目


実際にこの時に使っている映像もあるのでリンクを貼っておきます。

Wabi_Sabi "Easy World" Live at イオン秦野


いかがでしょうか?


ここで一旦の完成となったのですがこの後再度紅谷さんに見てもらい、


・アームが使えるように修正
・弦高の調整
・ガリが出やすかったピックアップセレクターを高級なシャーラー製に交換

などなど、


完成後も本当にお世話になり過ぎていてより抜群な一本に仕上がりました。


もう僕の自作というよりは紅谷さん無しではできなかったギターとなってしまっております(笑)


今ではお仕事で使うギターのファーストコールとなっていて出来上がってからほぼこのギターを現場に持っていっています。


そもそも「壊れても良いように安く作ろう」というコンセプトだったのにも関わらず1番使用頻度のものとなってしまいました。



ここで一旦の製作話は終わるのですがまだまだこれからも細かなパーツ交換や調整など、アップデートは続いていくのかな?と思います。


今回製作してみて思ったのはギターって物凄く計算されて作られていて一つのボタンのかけ違いで一気に失敗になってしまう可能性があって、

僕らが普通に使っているギター1本1本は職人さんやメーカーの努力の賜物なんだなぁと強く感じました。


何事もやってみると普段何気ない事に有り難みを感じますね。



マニアックなお話だったので読んでくださった方は少ないかもしれませんが今回の第10話まで読んでいただきありがとうございました。



最終合計額は41550円となっていますが細かなネジ(何十円)とかは書いてなかったり、回路を作って頂いた時の郵送費など加えたらもう少し上がるかもしれませんが高くても、もともとの予算である50000円以内には収まっているのかなと思います。


上手くできれば安く良質なギターが出来上がるので、DIYなどがお好きな人は結構面白いと思いますのでぜひ機会があれば挑戦してみてください。



パーツ代:
ネック 1000円
ボディ 2000円
ピックガード 500円
ピックアップ 24500円
ブリッジ 6800円
ポット×3 2100円
ノブ×3 450円
ピックアップセレクター 1700円
ジャック 800円

雑費:
xotic oil gel 1000円
穴埋め木の棒 300円
配線材 200円
六角レンチ 200円

合計:41550円

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