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それではいつも通りの一句 ^^;(相変わらずの駄作)

どっちでも捉えられるように の時代があった ^^;

【労働契約が不明瞭によるトラブル】


それこそ中小企業では「労働契約」(雇用契約)あるいは「労働条件通知書」を社員に渡していないケースも今でも珍しくありません。

今でもと言ったのは、「以前」はもっと珍しくなかったからです。

そういった状況でしたので、仮に労働契約を会社から社員に渡したとしても、社員本人も「難しいことはよく分からないし」といった感じで、特に気にしない方も多かったものです。
 
ただ、最近はしっかり労働契約を確認する方も増えてきました。嫌悪感を示す経営者の方も一部おりますが、僕は、自らの労働契約をしっかり確認するのはよいことだと考えています。

契約の中で、どうしても疑問が生じることもありますが、その際には、しっかりと労使で協議ができる雰囲気作りも大事です。
 
それでは労働契約が不明瞭であったことによるトラブル対応について考えてみましょう。
 
(1)労働契約の不明瞭な部分の申し出を受け付ける
当然ですが、労働契約のどこが「不明瞭」で、「腑に落ちないか」を確認します。例えば、ありがちなのが異動つまり、「勤務地」についてです。

今現在いる場所のみだけなのか、転居を伴うような異動がある、転居をするほどではないけど、住居地より遠くなるような異動があるかなどです。

令和6年4月から労働条件通知書の様式が変更になりましたが、それでも「異動」「配置転換」などは、疑問が意外と生じやすい部分です。
 
(2)不明瞭となっている部分を検討する
不明瞭となっている部分を検討します。

(1)の「異動」の話であれば、社員の方の言い分を認める余地があれば検討する必要があります。

また逆に、社員の方の要望が会社として認められないものであるなら、丁寧に話し合いの期間を設ける必要があります。

不明瞭の場合、会社、社員、どちらにでもとれるケースがあることから、それまでの「慣例」であるとか、「事前申し合わせ」(社員の方が異動があることを十分に知るような立場にあった)なども参考となります。

ただ、不明瞭であるということは、会社にも不備不足があったということなので、強硬に行うものではなく、真摯に話し合うことが大事です。
 
(3)話がまとまらない場合、代替案を提示する
実際には、労働契約内容が多少不明瞭であったとしても、強引に、物事を実施するケースもあるはずです。

ただ、もし可能であれば、代替案や譲歩案を提示するのも大事です。

例えば、先の「異動」でトラブルになっているのであれば、
異動に伴い何か金銭のインセンティブを与える、今回は異動を行わないが「会社としては必要なので、次期異動をお願いしたい」など依頼の形で打診することです。

そうすることで、「異動」の目的が達成できる場合があります。
 
(4)不明瞭となっている社員に対して、お礼を言う
ありがちなのですが、この「不明瞭」な部分を提示してくれた社員を会社がなんとなく、敵対視することがあります。

言葉の趣旨の誤解がないようにしていただきたいのですが、確かに会社の上げ足をとったような、「面倒な要求をしてくる社員」の方もあるかと思います。

と同時に、僕が社労士として労務相談をお受けしているとよく分かるのですが、「要求」をしてきた方の言い分が、「それはごもっとも」と客観的に見たときに、至極まっとうな意見だったりします。

なので、それが「難癖」のような話でなく、共感できる部分はきちんと認めるような対応を取りましょう。

そのことでよって、最初強硬な態度の方が、軟化する場合も多いのです。
 
【まとめ】
労働契約が不明瞭なために、社員の方が「ここ、よく分からない」と疑問をもつことは少なくないはずです。

実際、会社としてはきちんと労働契約を作っていたとしても、微妙に分かりにくいことも生ずるはずです。そういった意見が出てきたときは、修正できるものは、今のうち修正しておきましょう。

そうすることとで、後々大きなトラブルにならずに済むこともあります。
 
それでは、また ^^ /


【今日の要約】「私は忙しいから、要点だけ読みたいっ」と、
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労働契約が不明瞭なために生じるトラブルへの対応策

  1. 問題点の把握: 労働契約の不明瞭な部分について社員の申し出を受け、問題点を明確にする。特に異動などの勤務地に関する点がよくある例。

  2. 内容の検討: 問題部分を検討し、社員の意見が妥当であれば対応し、認められない場合は丁寧に話し合う場を設ける。

  3. 代替案の提示: 合意が難しい場合、譲歩案や代替案を提案します。例えば、異動に伴う金銭的インセンティブを与えるなどが有効。

  4. 社員への感謝: 問題を指摘した社員を敵視せず、意見を受け入れ、共感できる部分は認める。

まとめ: 労働契約が不明瞭であることは少なくない。指摘された問題は早めに修正し、大きなトラブルを防止すべき。


▼今日の内容に関連して、音声配信もしています^^; 
自ら「ふくちゃん」という恥ずかしさ。。。^^;
あくまでお堅い仕事を払しょくし、お堅い文章になりがちな「労務トラブル」「法的な話」を分かりやすく伝え、親しみやすさを出す「キャラづくり」なのでお許しを。

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