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ビジネスで使うカタカナ言葉、最近多すぎませんか

新入社員研修で「ビジネスで使うカタカナ言葉」を覚えるという会社がある。

気持ちはわからなくもない。それほどまでに最近は、カタカナ言葉が溢れている。

先日、営業に来た会社の資料にクラスターという言葉があった。一瞬、何のことかわからなかったが、なんのことはない、チーム、集団のことだ。
新型コロナで耳にタコが出来るほど聞かされたクラスター、風邪でも引いたかと思った。というのは冗談だけど、わかりやすくチームと書けばいいじゃないか。

「愛社精神」や「仕事への熱意」と言うと拒絶反応が起きても、エンゲージメントなら受け入れられる。

カタカナ言葉を使うことで、オブラートにくるむ効果があるのだろう。それから少しばかりイメージが良くなるのだろう。

僕は時々、カタカナ言葉を羅列している企業のホームページをコテコテの大阪弁にしてみたい衝動に駆られる。

そう言えば高校生の時、塾を変えたことがあった。新しい塾は個人塾で、大阪弁で教えてくれた。これまで存在が遠かった数学が、一気に近くなった感じがして成績が急上昇したことがある。「せやからな~、ほいでな~、こうなるやろ」が良かったのだ。ちなみに、それまで通っていた塾は、「ですから、そして、こうなります」だった。

そう考えると、言葉はニュアンスが大切ということになり、カタカナ言葉を使う側にも、洗練された響きを出したいという願望があるから仕方ないのだろう。

問題は、受け手だ。騙されちゃいけない。言葉を知らないと、丸め込まれるのは古来より世の常だ。

新入社員は、ビジネスで使うカタカナ言葉を一通りは、知っておくといいだろう。

それから大切なことは、ミーティングや打ち合わせの席で「どういう意味ですか」と質問する勇気を持つこと。これくらい知らないと恥ずかしいとか思わなくて大丈夫。人は案外、自分のことで精一杯だ。むしろ誰かが「わからない」と言ってくれて内心ホッとする人も少なくない。

カタカナ言葉は新しさなのだから、これからもニョキニョキ出てくるはずだ。「あれ、どういう意味だろう」と思ったらその場で質問する。

間違っても後からこっそり調べようなどと思ってはいけない。そんなことをしていたら、その場の話が理解できない。それから余計な仕事が増える。仕事ができる人間は、その場で処理できるものはその場でが基本だ。

実は、あのクラスターという言葉を使った営業の人に、御社の資料はカタカナ言葉が多すぎて僕には理解不能だから、全部日本語に直して持ってきてくれるようにお願いした。どんな資料になるだろうか。どうせなら大阪弁でお願いすればよかったな。というのは冗談だけど。

byふくまる




社員研修で仕事ができる社員を育成するグリーンサン企画株式会社
https://www.greensun.jp/


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