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つづ井さんに恋しました。

めちゃくちゃ面白いコミックエッセイ見つけたよ!!(興奮)
”腐女子のつづ井さん”と”裸一貫つづ井さん”。
みなさんご存知ですか?



■ 真のテーマは”友情”だった


つづ井さんは腐女子(男同士の恋愛にトキメク女性)。
そんなテーマの漫画がどうして人気なんだろう?
そもそも腐女子って人口が少なそうなイメージ。
それなのにAmazonレビュー熱すぎない!?と。
私がつづ井さんに興味を持ったきっかけは、こんな感じ。
コミックエッセイ研究の一貫として興味もった私なのに、読了後うっかりしっかり、つづ井さんにハマってしまった。

つづ井さん魅力ポイントはこちら。

・つづ井さんの推しに対する愛情表現が個性的
・もれなくお友達も推しに対する愛情表現が個性的
・互いの愛情表現を決して否定せず、認め合っている
・読むだけで、つづ井さんとお友達になれたかのような一体感を感じられる


「私はこの4人、前世からの友人だと思ってるから。やっと会えたね」
これは新人Mちゃんが、つづ井さんグループと初対面したときの発言。
すごい・・・強烈にブッこんでる。
すかさずつづ井さんが「なんでCLAMPみたいな世界観!?」とつっこみ、”出会って数分で溢れ出したMちゃんのヤバさ・・・”と内心呟く。
この一連の流れに、もう私は吹き出すしかなかった。


■ 彼女らが初対面から”前世からの友人”なワケ


推しへの愛も個性的なら、友情表現も個性的なこのメンバー。
彼女たちは”独自の共通言語”で一体感を深めているのだ。
時折彼女たちが「異性とデートしても”友達と会っている時間の方が楽しい”と虚しさを感じる」と呟くが、それも当たり前だろうと思う。



・地元の友人が落ち着く理由
・同性の友人が落ち着く理由
・仕事仲間だと話がスムーズな理由
・今彼より元彼の方が良かった・・・と思いがちな理由



これらには共通する関係性がある。
それは”言葉のチューニングがある程度出来ている関係”だ。
つづ井さん達グループで考えみると、”腐女子の世界観”があるおかげで、「言わなくても分かるよね!」という関係ができている。



それに比べて婚活で出会った男性などは、まず言葉が通じない。
もちろんお互い日本語を喋っている大人なのだが、意思疎通が難しいのだ。
例えば”可愛い”という表現1つ考えても、彼と彼女で受け取るイメージが大きく違うだろう。具体例で考えてみる。



例:彼女がお店で髪飾りを持って「これ、可愛いね」と言った

彼の印象:花が沢山ついていて可愛い
彼の理解:彼女は花が付いている物が好きなのか!

彼女の印象:これを身につけている自分を想像すると可愛い
彼女の本心:これが似合う可愛い女の子になりたい



彼の理解は「彼女は花モチーフの雑貨が好き」
彼女の本心は「私は可愛い女になりたい」

この理解の差は大きい。
このままでは彼は彼女に”花のついた何か”をプレゼントし続けるし、彼女も”趣味じゃないけど”と思いつつ「ありがとう」と受け取るだろう。
どこかでお互いチューンングしない限り、ピントがずれた贈り物が増えるばかりだ。


■ ”言葉のチューニング”が一体感を作る



”言葉のチューニングが出来ていない関係というのは、こうして”ピントがずれたやり取り”になってしまうものなのだ。
共通言語を作り出せていない浅い関係で、”私(俺)のこと良く分かってくれてる!”と一体感を感じるのは、たぶん不可能だ。
世の婚活女性が”友達といる方がよっぽど楽しい”という構造になりがちなのは、ここに原因があるのかなと思う。



反対に、最初からある程度”言葉のチューニングが出来ている関係”は居心地がいいもんだ。
私はようやく最近そんな場所を見つけて、”話を誤解なく受け取ってもらえるって、なんって楽しいのーーーー!!!!!”と幸せを噛み締めている。
出来ればこんな一体感を感じる場所をいくつか持っていたい。そんな欲張りなことも考え始めている。



つづ井さん&お友達が毎日を楽しく暮らしている姿に、きっと心救われる人もいるだろうし、羨ましくて仕方ない人もいるだろう。
でも”共通言語を使う場所”という意識で周りを見渡せば、あなたにも思い浮かぶ場所がいるはず。
その場所で”前世からの友人”があなたを待っているのかもしれない。



最後に。
つづ井さんのnoteが秀逸だったので、ご紹介。
彼女の変化を楽しみに、私はこれからも追いかけたい。


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