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バンクーバー旅行記 -癒しがすぎるビーチに台湾まぜそば-

前回に引き続いてバンクーバーお散歩記録。

朝起きてダウンタウンの街を彷徨う。雲の切れ間からちらっと青い空が見える。こういう時は「なんとなく午後に晴れるんだろうな」ということが感覚的に分かる。シアトルのような基本曇りみたいな場所で生きているとこういうことが直感で分かるようになるみたい。嬉しいんだかなんだか。

今日は晴れることに期待っす。

グランビール・アイランド (Granville Island)

ダウンタウンを突き抜けて向かった先はここ。ちょこっとした島に市場やご飯を食べるところが連なっていてバンクーバーの観光名所となっている。思っていた通り時間が経つにつれて青空がぐんぐんと顔を出してきた。今日は気持ちのいい散歩日和になりそうな。

島に渡るときに橋の上から撮った風景。海と山と街が織りなす景色はとても美しい。

島の中心にあるパブリック・マーケットを訪れる。こういうマーケットって観光名所にたくさんあると思うけれど、バンクーバーのこのグランビール・アイランドにあるマーケットは文句なしで最高だった!

まず中がとても綺麗。こういうマーケットにありがちな「よくよく見ると小汚い」という感じが一切しない。野菜やお肉や、世界各国の料理や飲み物が所狭しと並び、目に映る景色は色鮮やか。カナダ産のお土産グッズも豊富。買い物をするにしろ、ただ物見遊山するにしろ、楽しめること間違いなし。観光客も地元の人もたくさんいて賑やかだった。なんというか元気がもらえる場所だったと言える。

マーケットの入り口。ここは地味なのだけど…
中に入ると野菜がどんっと並んでいる。「野菜ってこんなに色鮮やかだっけ?」と惚れ直す。
地元で造られたジャムが並んでいたり。
中には小洒落したカフェも。みんな楽しく日曜日の朝を過ごす。
外で眩しい太陽のもと、みんなそれぞれの形で休みを満喫していた。

サウス・グランビール (South Granville)

日曜日の朝をグランビール・アイランドで心地よく過ごした後、次の目的地へと向かう。そのまま南へとてくてく歩いてみる。そこには文字通りサウス・グランビールという一角が。

ここはまあなんというか普通の街だ。落ち着いていて道沿いにこじんまりとしたお店がちょこちよこ並んでいるという感じ。観光客は少なく、地元の人が入ったり出たりしているようだった。

ただ所々に可愛いスポットがあり写真を撮られずにいられない。家具関連のお店が多く、どの店内も洗練されていておしゃれだ。どことなく自由が丘っぽいなと思われる節がある。きっとこの地域はこれから先もっと栄えていくのだろうなと思わせる場所だった。次来る時が楽しみだ。

サウス・グランビールの入り口。まあなんの変哲もない街に見える。
街の角に可愛いスポットが。ふらっと立ち寄ってコーヒーでも飲むといいかもしれない。
派手なんだけど意外と落ち着くおしゃべりスペース。みんなじっくり話し込んでいた。一体なにを話していたんだろう。
やたらと寝具のお店が多かった。こういう可愛いベッドで寝れたらいい夢見れそうですね。
おしゃれすぎて逆に落ち着かないかも。
自由が丘にもこういう店っていっぱいあったなと思い出す。

朝からずっと歩きぱなしだ。そう気づくと自然とお腹もぐーっつと鳴ってくるものだ。休憩がてら軽くランチでも食べようか。

サウス・グランビールの外れに可愛いカフェのようなものを見つけた。小さいお店の割に店内は人でごった返していた。きっと地元の常連がたくさん来ているのだろう。こういうお店は居心地も料理の質もまず外れはないと見ていい。

中に入る。壁にはピカソに影響されたようなキュビズムっぽい絵が並んでいる。一歩間違えるとゲテモノな感じになりそうだけど、選ばれた絵のセンスは決してわるくない。カラフルでポップで、それでいてアットホームな場所だ。

アメリカ料理で人気のいわゆるエッグ・ベネディクトを頼む。セットでブラック頼んだブラック・コーヒーは黄色く丸みを帯びたマグカップに注がれていた。半熟の卵にフォークを刺すと黄色い黄身がクニュッと溢れ出る。それをサラダやベイクドポテトに絡めて口に運ぶ。野菜と歯ごたえと優しい甘みが口に広がる。そしてそれがブラック・コーヒーとよく合う。

あー今日はいい日曜日だ。

心なしかお客さんもおしゃれに着飾っているように見えてくる。
コーヒとエッグ・ベネディクトと。

ジェリコ・ビーチ・パーク (Jericho Beach Park)

今日はいい天気。そんな日は海に行きたくなる。

腹ごしらえを済ませたところで近くの海へと向かう。このジェリコ・ビーチ・パークは絶景だ。人混みの少ない静かな砂浜からはバンクーバーのダウンタウンが遠くに見える。波は穏やかで人々もとても小さな声で話しているようだった。心休まる場所だ。

ビーチから見える街の景色が美しい。
ビーチの前には美しい緑と散歩道が。
こんな天気のいい日には散歩がしたくなるもの。

気持ちのいい天気の下でたくさんの人が海の散歩を楽しんでいた。こんなところに住んでいたら週末の朝はまず海を眺めてから…となりそうなものだ。あまりゴミゴミしていなくて、あくまで地元の人のためのビーチという具合がちょうどいい。

キッツィリアーノ・ビーチ (Kitsilano Beach)

その足で隣のビーチまで歩いてみることにした。お日様がぐんぐんとお空のてっぺんに登るにつれてどんどん暑くなってきた。それに伴ってあれが飲みたくなった。

それはもちろんキリッと冷えた生ビール。近くのバーに入ってラガービールを頼む。なみなみに注がれたビールを前にするとなんだか拝みたい気持ちになった。小さくグラスの前で一礼する。そしてぐいっと一杯。天気が良い日は酔いが早く回りそうだ。

あれが飲みたかったのだ、あれが。

バーを出て少し歩くと辿り着いたのがキッツィリアーノ・ビーチ。そこに広がっていた光景にびっくりしてしまった。なんだこの人の数は!

日曜日の午後に多くの人が集まるキッツィリアーノ・ビーチ。

砂浜まで歩を進めるとそこにはたくさんの人が。なにをするでもなく、海の奥を眺めながら喋ったり喋らなかったりしている。お酒を飲むでもなく、ぼーっと海を眺めている人がそのほとんどだった。

海の向こうには美しい山の端が。

癒しのビーチだ。まだ3月の肌寒い時期だったけれど、ここまで太陽もご機嫌な日には自然と人も海に向かうみたいだ。自然と人間がナチュラルな形で共存している感じがあって心がほっこりする。バンクーバーは全体的に癒しが過ぎるぜ。


帰り道。ホテルに戻るためにまた来た道を戻る。ホテルの近くのダウンタウンを歩いていたところで目につくものがあった。

麺屋こころだ。え、こんなお店まであるの!?と衝撃をくらう。確かにアジア系のお店はいっぱいあるし、ラーメン屋さんの数も決して少なくない。けれどいくらラーメン屋があると言っても麺屋こころがあるとは。一風堂とかだったらニューヨークにもあるしそこまで意外じゃないけど、こんなお店まであるなんて。

というか日本では元々「台湾まぜそば」で売っていたお店だと思うけど、「TOKYO MAZESOBA」 としてお店をやっているようだった。台湾まぜそばを東京から輸入して、ここバンクーバーにお店を構える… ここにバンクーバーという街の色濃いダイバーシティー(多様性)の影が見える。面白いですよねー。

見つけてしまったからには、ということで暖簾をくぐる。注文したのはもちろん台湾まぜそば(ここではTOKYO MAZESOBA)。これが再現度がとても高くて美味だった。久しぶりに食べるまぜそばはいい意味でお腹に溜まり、満足感もひとしおだった。

こんなところに麺屋こころが!
待ってました、台湾まぜそば。


今日はそんなところですね。「シアトルから見たお隣の街、バンクーバーはどんなところだろうか?」と考えながら巡る旅。そこには今までの旅とはひと味違った面白みがあって興味深いものとなった。シアトルにはシアトルのいいところがあるけれど、バンクーバーはあらゆる面でシアトルよりも住みやすくした街にぼくには見えた。それはぼくのように自然と都市のどちらもが好きで、かつアジア人として生きるものにとっては、共通の感想になるかもしれない。

お近くまでいらしたらバンクーバーとシアトルを両方行ってみるのも悪くないはず。きっと色んな違いと共通点が同時に見えておもしろいかなと。


それではどうも。お疲れたまねぎでした!




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