出産・子育て応援事業として東京都は、自治体との面談に応じた妊産婦に10万円分のクーポンを配布している。
クーポンは「赤ちゃんファースト」という専用のショッピングサイトでポイントと交換して利用できるのだが、このサイトが微妙だ。

掲載商品は紙おむつやミルク、ベビー服からおもちゃ、ベビーカー、チャイルドシートなど多岐にわたり、育児初期に必要なものは大概がそろっている。
ほしいものがひとつもなくて困る、ということはないだろう。

ただ、価格が高い。高いというか定価なのかな？紙おむつやミルクならその辺のドラッグストアのほうが確実に安いし、ベビーカーやチャイルドシートなど大物はネットショップのほうが安い。

前提として、面談必須とはいえほぼ無料で10万円分の商品が買えるのは大変ありがたい。
ただ、実質7～8万円くらいになってる気がして、そこをもったいなく感じてしまう。

例えば、自分でポイントを購入して「赤ちゃんファースト」を使いたいという人は0だと思う。それぐらいに、掲載商品の価格設定が割高だ。

たぶん、予算から「赤ちゃんファースト」の運営コストも捻出してるせいで、商品の価格を下げられないんだと思うけど。
一般的なネットショップに比べて利用者も少ないし。
でも、じゃあ実費支給でよくないですか…。そしたら10万円分、額面通りに使えるのに。

10万円分のクーポンは、妊娠中の面談で5万、産後の面談で5万と2回に分けて配布される。
私は妊娠中は東京都にいたため、5万円分は赤ちゃんファーストのクーポンで受け取ったが、産後は神奈川県の藤沢市にいたため、5万円分は現金で支給された。断然こっちのほうがいい。

東京都は、現金支給したら子育てと関係ない使われ方をすると思っているのだろうか？わざわざ手間のかかる専用サイトでのクーポン配布という形式をとる理由ってそれ以外思いつかない。でも子育てに必要な費用って明らかに10万円より大きいから、支給されたお金の用途とか関係ない気がするんだけど…。

そんな「赤ちゃんファースト」にも、少なくともひとつは、街中やほかのネットショップで買うよりお得な商品がある。粉ミルク「はいはい」3缶入り5,000ポイント（＝円）だ。
「はいはい」はドラッグストア等で1缶税込1,800円くらいで販売されているので、送料込み3缶5,000円は安い。

まあ皆気づいているので、「はいはい」3缶はしょっちゅう在庫切れになっている。さきほど在庫復活に気づいて2セット（6缶）発注した。そのついでにこうして所感をしたためた限りである。