見出し画像

うなぎの蒲焼きで米寿祝い

こんにちは、安井郁子です。
記事を読んでくださる方、応援してくださる方、いつもありがとうございます。

米寿祝いにうなぎでエネルギーをチャージ

お陰様で、母が八十八才の誕生日を迎えることができました。

認知症で車いすの母にとって、雨での移動も大変なので、今日は、持ち帰り用のうな重でお祝いをすることにしました。

何を食べようかと少し考えましたが、やはり、夏バテのでやすいこの時期には、栄養素の宝庫ともいわれる ”うなぎ” にすることにしました。
多くのビタミン類(ビタミンA、B、D、E)、必須脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)、コラーゲン等のうなぎの滋養強壮エネルギーをチャージして、祝いました!!

横浜の老舗うなぎ蒲焼店

横浜には、美味しい老舗うなぎ蒲焼店が、何件かありますが、家の近く関内駅周辺の王道の店としては、「八十八(やそはち)」さんと「わかな」さんが、人気を二分しています。

父方の祖母は、「わかな」さんのもちっとしたご飯がお好みだったのですが、私や娘は「八十八」さんも好きです。

今回は、米寿祝にもふさわしい「八十八」吉田町店のものを。
仕事帰りに予約済みのできたてホカホカのうなぎの蒲焼を取りに行きました。

関内駅近くの吉田町店では、元銀行跡地ならではの金庫室をそのまま客席として使用しており、地震が来ても火事でも負けない丈夫なお部屋もあり、かつレトロ感溢れる内装となっております。

画像3


八十八 銀行金庫室

こちらの金庫室のお部屋もよく使わせていただいております。「金運がうなぎのぼりになる!」という伝説もあるとか(笑)。

昨年、横浜の駅ビルがリニューアルし「ニュウマン横浜」となりましたが、こちらの最上階にも八十八さんが出展しています。広くてかなり豪華なつくりとなっています。

ニューマン横浜八十八

八十八のうな重


うなぎは、もちろん国産うなぎで、焼き加減(蒸してから焼く関東式)も好みの感じ。タレは、100年以上継ぎ足されてきたという八十八秘伝の辛口のタレ。べっとり甘くなく、さらっとすっきりしていて、鰻本来の持ち味がよくわかります。テイクアウト用の追加のタレを使用しなくても充分美味しくいただけました。

うな重2

鰻に合わせたお酒は、苗加家(のうかや)琳青(りんのあお)ひやおろし。

冷酒で乾杯💕

苗加屋ひやおろし雄山錦

続いてお燗酒でも。
40度程度のぬる燗ぐらいが美味しいです。冷酒の時よりも旨味がでてきて、本来の力強い深みが増していきます。
でも、味わいはすきっとキレがよく、うなぎの脂分を口内で程よくきれいにしてくれます。

美味しさを認識する臭覚と味覚

今回の新型コロナ罹患後の病状のひとつに、臭覚・味覚が感じられなくなるという症状があるといいます。風邪でも鼻がきかないと、味もわからなくなりますが、後遺症として残ることはありません。

仕事柄、お酒の品質チェック、利き酒等をする上で、「新型コロナに、もしかかって、療養後も、ながらく後遺症が残ったら…」と考えると、恐ろしいです。免疫力UPして、かからないよう気をつけます!

加齢により、臭覚・味覚、そしてそれを頭にとどめておく記憶力の衰えというのもあるのでしょうが…。そこは、体調管理と、経験量、訓練で少しでもカバーをしていきたいものです。

今年は、業界向けの試飲会の機会も減り、膨大な量による訓練強化ができにくい状況とはいえ、常時家の中には、日本酒がごろり。取り扱い商品の他、気になるものは、他店で購入をして、チェックも行います。
最初の口開けから始まり、そのあと、温度による変化や、口開け後の経過観察、日常のペアリングなども、常にしております。

本当のところはどうなんだろう?

そんな大事な臭覚・味覚機能ですが、認知症の場合は、年による衰え以上の障害が指摘されており、今の母がどれぐらい美味しさを感じられているのかは、正直わからない部分もあります。

が、それでも、いつも以上にしっかり食べてくれたので、やはり、美味しさ、祝いの喜びを感じてくれているということとしておきます。

お誕生日おめでとう!

直近の厚生労働省の調べでは、日本人女性の平均寿命は、87.74才とのこと。
母は、その年をいよいよ超えることになりました。

わからないことで苦しみを味合わないですむこと、逆に、喜びを実感できなくて残念なこともあるでしょう。

周りの人間としては、そんな母を見てもどかしく、身内としてはちょっと切なくなってしまうことも多々あると思いますが、どうか穏やかに年を重ねてほしいと願っております。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?