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花粉症治療薬 強さ・眠気ランキング 薬剤師なら知っておきたい花粉症の薬🌸

 花粉症はつらいですよね。患者さんや看護師さんからもそんな話はよく聞きます。自分も花粉症なのめちゃくちゃつらいです😫

 特に看護師さんからは「どの薬が一番強いの?」、「眠くならないのはどれ?」と聞かれます。

 そんな時に強さや眠気を知らないとなかなか答えられないですよね。今回は花粉症の薬について簡単にお話していきます。

 薬の効果は個人差や、あうあわないなど必ずあるのでそこはご了承ください🥰
 またこの記事は2021年4月に記述しています。新薬などもでますのでそこもご了承ください。

1.効果の強さ

 まず抗アレルギー薬の強さ、いわゆる薬の最大限の効果はほとんど同じといわれます。ではなぜ薬の強さがあると思われているのでしょうか。それは薬の即効性持続性だと思われます。

・即効性のランキング
1位 ビラスチン(ビラノア®)
1位 レボシチリジン(ザイザル®)
1位 オロパタジン(アレロック®)

4位 ベポタスチン(タリオン®)
5位 セチリジン(ジルテック®)
6位 デスロラタジン(デザレックス®)
7位 エピナスチン(アレジオン®)
8位 フェキソフェナジン(アレグラ®)
9位 ロラタジン(クラリチン®)

 同率1位の3剤は有名どころですね。
 有名なフェキソフェナジンなどはやや即効性に劣ります。

・持続性ランキング
1位 デスロラタジン(デザレックス®)
2位 エバスチン(エバステル®)
3位 ロラタジン(クラリチン®)

4位 ビラスチン(ビラノア®)
5位 フェキソフェナジン(アレグラ®)
6位 エピナスチン(アレジオン®)
7位 オロパタジン(アレロック®)
8位 レボシチリジン(ザイザル®)
9位 ケトチフェン(ザジテン®)

 持続性は服用回数を減らすことができますし、効果の減退が少なくて済みます。先ほど1位だったれぼセチリジン、オロパタジンは持続性ではかなり劣りますね。


2.眠気

 誰もが気にする眠気・だるさです。いくら薬が効いても眠気が出てしまうと困りますよね。

・眠気ランキング
(上位程眠気が少ないものです、あまりメジャーじゃない薬は除きました

1位 ビラスチン(ビラノア®)
2位 フェキソフェナジン(アレグラ®)
3位 デスロラタジン(デザレックス®)

4位 レボシチリジン(ザイザル®)
5位 エピナスチン(アレジオン®)
6位 エバスチン(エバステル®)
7位 ロラタジン(クラリチン®)
8位 オロパタジン(アレロック®)
9位 ベポタスチン(タリオン®)

ちなみに眠気がある薬は運転などに注意が必要の場合があります。

・運転の禁止
アレロック、ザイザル、ジルテック、ザジテン、ルパフィン

・運転注意
アレジオン、タリオン、エバステル

・注意及び禁止の記載なし
ビラノア、ディレグラ、アレグラ、クラリチン、デザレックス

3.総じて

 これらのことから優秀なのはビラノアですね。今年の処方もかなり多かったのではないでしょうか。
 特に眠気が低く、即効性があることからかなり優秀だといえます。
 1日1回でいいのもメリットの1つですね。ただし空腹時内服になるのでそこは注意かと思います。

 正直運転の禁忌はかなり厳しいので他に選ばれるのはやはりアレグラやクラリチンになりますね。やや効果は落ちますが。

 効果の強いアレロックやザイザルは、眠気があるので選びにくいですが、ビラノアが合わない、眠くてもいいから強いのが欲しいという方にはいいかもしれません。

 今回は簡単でしたがこんな形で終わりたいと思います。
 これで看護師さんや知り合いから聞かれても安心ですね😄


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