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【第16回】疑義照会 問題 〈形成外科:眼瞼下垂編〉

第16問

 形成外科 62才 女性 身長150㎝ 体重55㎏

 現病歴
 眼瞼下垂にて入院、オペ後、以下の内服となった。

検査値:WBC8000 GOT:30 GPT:15 sCre:0.75 CRP:0.2 Na:140 K:3.8

アレルギー:花粉症、セファゾリン注
既往歴:肺炎

 処方
Rp1.アセトアミノフェン200㎎ 3錠 1日3回 毎食後 3日分
Rp2.セフカペンピボキシル錠100㎎ 3錠 1日3回 毎食後 3日分
Rp3.ゲンタマイシン軟膏 10g 1日数回 適宜

さてこれであなたなら疑義照会は何をしますか?

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ヒント:アレルギーに着目してみよう。


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答え

アレルギー:花粉症、セファゾリン
既往歴:肺炎

 処方
Rp1.アセトアミノフェン200㎎ 3錠 1日3回 毎食後 3日分
Rp2.セフカペンピボキシル錠100㎎ 3錠 1日3回 毎食後 3日分
Rp3.ゲンタマイシン軟膏 10g 1日数回 適宜

 答えはここですね。セファゾリンでアレルギーがありますね。以前セファゾリンを使用した際にアレルギーがあったということはセフェム系でアレルギーを引き起こす可能性が高いことが考えられます。
 今回の処方では薬剤自体はセファゾリンと同一ではないものの、同系統のセフェム系になります。
 よってここでは違う系統の抗菌薬を提案するのが正しいですね。
 ちなみにゲンタマイシン軟膏も抗生剤の入った塗り薬になりますが、セフェム系ではないので問題ありません。

 大した薬じゃないからとアレルギーは見落としがちです。しっかり確認しましょう。
 ではまた!

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