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サイコーの朝食を求めてラビスタ函館ベイに行く

(少し前にGoToしてきました。こんなご時世に〜って方はすみません!)

その日、札幌の友人宅で私はスマホを睨み悩んでいた。

次の日から1人で函館に行くが、宿をとっていなかったのである。このタイミングだし、どこかしらとれるでしょ~って思いながらいよいよ前日になった。何だったら函館に行くことも数日前に決めた。

ドミトリーが1700円、普通のホテルが3000円。だったら普通のホテルかな、温泉も行きたいし、朝食は市場かなぁ、そしたら結局プラス2000円はかかるし、お風呂が良くて朝食が付いてて5000円のところでも同じなんだよなぁ、とせこせこ計算していた。

朝食といえば、函館には朝食バイキングが有名なホテル『ラビスタ函館ベイ』がある。

朝から美味しいお刺身に、いくら食べ放題、他にも北海道産のこだわりの食材が並ぶんだとか。

試しに検索してみると、いちまんえん弱。いやいや、ダメだ、それはダメ……と画面を睨んでいると、光り輝く文字が目に入った。

「GoToクーポンとポイントで40%引き」

ごせんえん台……

ご飯にいくらはかけ放題、屋上露天風呂源泉かけ流し放題。


ビュッフェ系はコロナの影響で色々変更がありそうなので、色んなサイトを何度も行き来して最新情報をチェック…うーーーん、うーーん、あ~~~~~~決済!

うわ~!!!私、なんかまともなホテルに一人で泊まっちゃうんですけど!!大丈夫!!?こんな、いくらを沢山食べて大丈夫かな!?

と、隣にいた友人に激しく問いかける。

私はこの友人に1万円借りている。1万円借りている相手の横で6000円の決済をしてしまった。


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かくして私は函館に上陸し、ラッキーピエロの情報量の多さにフリーズし、五稜郭で聖地巡礼をして、函館ラーメンにスガキヤみを感じ、1500円払って靄に包まれた夜景を見て、いよいよラビスタ函館ベイにチェックイン。

明日の朝食は…ふふふ…と思いながら、ハセガワストアのやきとり弁当(期間限定わさびご飯)を食べた。

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目覚めてひとっ風呂。函館の街を見下ろしながら強風を真っ裸の全身に受け止め、朝食会場に向かう。


コロナ対策でビュッフェゾーンでは手袋とマスク着用、全てのおかずは取り皿に盛りつけられた状態で並んでいた。そして、事前情報通り、いくらはスタッフの方が盛りつけてくれる。変更点は色々とあるものの、メニューの種類が減っているわけではなさそうだ。


1周目

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私は緊張していた。

理由はふたつ。ひとつは、すでに皿に1セットずつ盛りつけられているため、おかわりするには1セットまるまるおかわりしなければいけないこと。

ホタテをおかわりしたくば、マグロも同じだけ食べないといけない。

シシャモをおかわりしたくば、ジャガイモも食べないといけない。ジャガイモはどう考えてもお腹がふくれる。


もうひとつは、今日は一人の闘いであることだ。マグロもジャガイモも人と分けて食べることは出来ない。

ふたつの理由って言ったけど、まぁ要するに「ちゃんと考えて進めないと、この闘いには勝てない!」ということを心配していた。


というわけで、1周目。

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やっぱりまずは海鮮でしょう~!!!!海鮮丼はそんなに好きじゃないけど、いくら丼は好き。好き、とか言ったけど、そんなに食べたことない。今初めてこんな好きなだけいくらを食べま~す!!ありがとうございま~す!!

いくらとご飯の配分なんて考えなくていい、お箸を進めればもれなくいくらが乗ってくる。もし無くなっても、すぐそこにいっぱいある。嬉しい。

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お刺身、特に美味しかったのはやっぱりイカ!これはバイアスかかってるんかな?函館といえばイカ。正直、私はイカに造詣深くないけど、素人にもわかることは、このイカソーメンめっちゃ多い。思った倍くらい重なってた。ねっちりうまい。

ちなみに左上にあるベージュがかったの飲み物は、カツゲンである。

私が絶対セイコーマートで買う飲み物、カツゲン。北海道にしかない飲み物。それが、飲み放題!

お味噌汁もただのお味噌汁ではなく、帆立がいっぱい入っている。汁ものは鮭の三平汁もあった。


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そして嬉しくて最後まで残してちょっとずつ食べたイカ飯と松前漬け。

味濃~~~~~ッッ嬉しい~~~~~ッッ!!!


2周目

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パンがひとりぼっちで不安げだけど、洋食で固めた。

会場は手前が和食ゾーン、奥が洋食ゾーンになっていた。海鮮に気持ちが集中しがちだけど、洋食もしっかりおこだわりだった。

そう、北海道は海のものだけじゃない。牛、そして乳。これは洋食も絶対美味しいじゃん。

ビーフシチューはビーフめっちゃ入ってた。これもスタッフの方が入れてくれるんだけど、お肉の数を指定したいくらいだった。

そのくらい、いくら丼が腹にきてる。いくら丼はまだ席で待ってる。

この所在なさげなパン、何でいくら丼もまだ残ってるのにとったかって、そりゃビーフシチューに浸して食べるために決まってんでしょう!(今普通に写真見返して、なんでだっけ…って思ったわ)

それから左下にあるのは函館牛乳、そして上部にあるのはプリン。プリン…もっと食べたかったなぁ~!!!これで300円くらいの価値あるよ!!


そして3周目

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ステーキです。「ふた切れください」って言った。今度はビーフの量指定した。

いや、めっちゃ悩んだ。ここでステーキは食べなくてもいいんじゃないか?まだいくら丼が3分の1くらいあるし…って葛藤しながらちらりと見たら「北海道産」って書いてあったし、もうひとつ惹きつけられるポイント「山わさび」があったの。山わさびって結局何かよくわかってないんだけど、去年帯広に行った時も食べたし、セイコーマートにも山わさび味のお菓子とかあったし、多分これは山わさび食べないといけないんだよ。

美味しかった。

何で、胃袋は無限じゃないんだろう。

ていうか、多分ここ数カ月ダイエットしてたせいで胃が小さくなってる。

何で私はこの函館に向けて計画的に胃袋を拡張してこなかったんだろう。

全部あと1周ずつおかわりしたい。三平汁も飲みたいし、まだ食べてないものもいくつかある。うう、でも胃袋は有限、つらい。何で無限に食べられないんだろう。


4周目

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いくら丼を必死にお腹におさめた後、改めて白米をおかわりした。

どうしても「ホテルの朝食」感を味わいたかったらしい。

「北海道じゃ~!!ぎゃ~!!!函館~!!!イカ~~!!!!!!」って浮かれすぎた気分を「珍しくまともなホテル泊まってしまったわ、わっはっは」くらいまで落ち着かせたかったのかもしれない。

さらにフルーツも食べた。


ありがとう、ラビスタ函館ベイ。

今後の人生で、またここまで一人で朝食ビュッフェに真剣に向き合うことがあるんだろうか。いや、めっちゃ美味しかったから半年後に来てる可能性ある。それまでに胃袋を拡張しなければ。


隣の席がカップルだったんだけど、すごく落ち着いてお食事されていて、私が何周もいってる間2回くらいしか席立ってないような気がした。

「こいつめっちゃ食うな」って思われてないだろうか。東京の気温を確認しながら、楽しそうに机の下で足を挟み合って「冷たい~」と声をあげるカップル。「一人で来てめっちゃ食うじゃん、めっちゃ写真撮るじゃん」って思われてないかな。いや、そんなことは思わなさそうな心優しそうな2人だ。でもやっぱり、なんでこの人、ちょっとずつ前にとってきたやつを残しながらおかわりしにいくんだろうって思われていたらどうしよう、その理由はね、普通のビュッフェなら最後にあと一切れおかわり!とか出来るけど、今回のシステムだとそれが出来ないから美味しいものは食べきったら最後だと思ってちょっとずつ残しているんだよ。


朝食会場から出てエレベーターに乗ると、さっきのカップルと一緒になり「何階ですか?」と聞いてくれた。

出来るだけ、どもらないように全神経を声帯に集中させて「5階です」と告げた。

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