福村浩治@介護福祉エンジニア

介護福祉エンジニア。障害者の兄の在宅介護を30年以上経験し、介護・福祉に特化したエンジ…

福村浩治@介護福祉エンジニア

介護福祉エンジニア。障害者の兄の在宅介護を30年以上経験し、介護・福祉に特化したエンジニアに。 介護保険制度・障害福祉からクラウド・IoT・ロボットまで、幅広い領域をカバー。 【portfolio】https://fukumura-kaigo.studio.site/

最近の記事

ヤングケアラーの君へ

はじめにヤングケアラーという言葉に明確な定義はないようですが、ここでは家族や身近な人の介護を行っている未成年を指すことにします。 こんにちは。 私は小学2年生のころに、兄が右半身不随の知的障害者になり、それ以来、2016年に兄が44歳で亡くなるまでの30年以上にわたって、両親とともに在宅介護を経験しました。 前述の定義でいえば、私はヤングケアラーだったことになります。当時はそんな言葉はなかったですし、そもそも今のようにインターネットも普及していなかったため知る術もありません

    • 訪問介護事業所の業務説明書6(毎月発生業務 サービス担当者会議参加)

      訪問介護事業所での毎月発生する業務のサービス担当者会議参加を見ていきましょう。 この記事から見た方は、よろしければ初めからもご参照ください。 目的利用者・家族に向けて、ケアマネ、介護サービスを提供する事業所のサ責、主治医等が集まり、ケアプランの共通認識、相互理解を行う。 詳細ケアマネからサ責に対して、日時の調整が行われます。 場所は主に利用者宅となる場合が多い(利用者が入院中の場合は、病院で行うこともあり。)。 ケアマネは居宅サービス計画書4表「サービス担当者会議の要

      • 訪問介護事業所の業務説明書5(毎月発生業務 訪問介護計画書作成)

        訪問介護事業所での毎月発生する業務の訪問介護計画書作成を見ていきましょう。 この記事から見た方は、よろしければ初めからもご参照ください。 目的サービスの提供は、訪問介護計画書に基づいて行う必要があります。 利用者からは訪問介護計画書に対する同意をいただく必要があります。 (アセスメント同様、居宅介護支援事業所側の計画書とは別のものです。) 詳細サ責が訪問介護計画書を作成します。訪問介護計画書はアセスメント同様、決まった様式は存在しません。しかし、ある程度定型的な書式が出回

        • アレクサ(Alexa)を使って遠隔の家族の誕生日を祝おう!

          緊急事態宣言が明け、実家に帰省されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。いつまた以前のような状況になるかもわからないですし、この機会に是非、実家をリモートでも見れたり、コミュニケーションを取れたり出来る環境をつくってはいかがでしょうか。 私はもう6,7年前から実家にネットワークカメラを配置したり、ここ数年だとAmazon Echo(アレクサ)というスマートスピーカーを配置したりしています。 今回はアレクサ(Alexa)を使って、遠隔にいる家族の誕生日を祝うために

        ヤングケアラーの君へ

          訪問介護事業所の業務説明書4(毎月発生業務 アセスメント作成)

          訪問介護事業所での毎月発生する業務のアセスメント作成を見ていきましょう。 この記事から見た方は、よろしければ初めからもご参照ください。 目的訪問介護事業所側のアセスメントを作成します。 (居宅介護支援事業所側のアセスメントとは別のもの。) 詳細居宅側のアセスメント同様、決まった様式は存在しないため、独自の様式を使っている事業所が多い。 同法人の居宅介護支援事業所、訪問介護事業所であっても、様式は別となっている。 備考・留意事項居宅介護支援事業所用アセスメントと訪問介護事

          訪問介護事業所の業務説明書4(毎月発生業務 アセスメント作成)

          訪問介護事業所の業務説明書3(毎月発生業務 居宅からの情報受け取り)

          訪問介護事業所での毎月発生する業務の居宅からの情報受け取りを見ていきましょう。 この記事から見た方は、よろしければ初めからもご参照ください。 目的新規の利用者の受け入れにあたり、利用者の情報を居宅介護支援事業所より受け取る。 フロー図 詳細アセスメント、計画書をケアマネから受け取ります。(FAXでもらうことが多い。) ただし、この時点で、ケアマネ側でアセスメント、計画書ができていないことも多く、その際は、少なくともサービス担当者会議前には、利用者基本情報のみをもらう。

          訪問介護事業所の業務説明書3(毎月発生業務 居宅からの情報受け取り)

          訪問介護事業所の業務説明書2(毎月発生業務 新規利用者受入相談)

          訪問介護事業所での毎月発生する業務を見ていきましょう。 この記事から見た方は前回分の記事もご参照ください。 毎月発生する業務としては、主として介護サービスの実施となります。 介護サービス実施のための一連の必須作業は「新規利用者受入相談」~「ケアマネへの報告」の流れとなります。 目的近隣の居宅支援事業所のケアマネから、電話もしくはFAX等の連絡により、利用者の受け入れ確認がされます。自事業所の状況により、受入可/不可の判断を行います。 フロー図 詳細ケアマネからは、利

          訪問介護事業所の業務説明書2(毎月発生業務 新規利用者受入相談)

          訪問介護事業所の業務説明書1(はじめに)

          はじめに介護福祉エンジニアの福村浩治(ふくむらこうじ)です。 私は約10年、介護保険報酬請求ソフトの開発を経験し、介護保険制度および現場の業務知識を把握していきました。 私がエンジニアとして介護に特化し始めた10数年前には、「介護テック」なんて言葉もなかったですし、介護のIT企業は請求ソフトベンダーしかほぼ存在しませんでした。しかし今や「介護テック」と検索していただくと、いくつもの企業サイト、実証実験、団体を見つけることが出来るでしょう。 そのため、「介護?まだまだ他人事

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          介護エンジニア目線でのAmazon新デバイス・サービス

          日本時間の2021/09/29 AM1:00~1時間ほど、Amazonから新デバイス・サービスの発表がありました。 私は介護に特化したエンジニアでして、この中から介護エンジニア目線で注目している、デバイス・サービスについて情報をまとめたいと思います。 ちなみに、私の経歴に興味をお持ちくださった方は、STUDIOでポートフォリオ風サイトを最近作ってみたので、ご覧くださいな。 Alexa Together もともとAmazonには「Care Hub」というAlexaを使った

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