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6:「楽しく数のおけいこをしよう」

まだ、小学校入学前のお子さんが足し算や引き算が出来ると聞くと「すごいですね。」とは思いますが、幼児のお子さんがそのスキルを身に付ける必要は全くないと思います。計算は数年もすれば小学校で習いますし、これは読み書きにも言えることですが、幼児期に急いで計算や文字を覚えさせることにあまり意味はないと思います。もちろん、子ども自身が興味を持ち、覚えさせる間もなく、自然に身に付けたスキルならば、それはその子自身が持って生まれた能力なので問題はありません。ただ、ごく一般的な幼児の子ども達には必要以上の「先取り教育」は必要ないと思います。幼児教室を運営している立場でこのように発言するのは矛盾しているようですが、ここでいう「先取り教育」とは個々の発達段階を無視した、所謂、詰込み教育のことです。幼児期は就学前の大事な土台作りをする大切な時期です。その土台となるものは、早々と文字を覚えたり計算することではありません。子ども自身が学ぶことに楽しさを感じ、意欲を持つこと。そして、毎日、少しの時間で構わないので、学習の習慣を身に付けることです。歯磨きや手洗いと同じような感覚で、一日の生活に学習の習慣を組込めるのが理想的と言えます。小学校に入学したから「さあ、勉強しなさい」と言うのではなく、幼児期に少しずつ学習習慣を身に付け、就学後にスムーズな学校生活を送ることが出来る土台作りが重要です。個々の子どもの達の興味、心に寄り添った幼児教育はご家庭でも出来ることばかりなので、是非、皆さんも難しく考えずに、お子さんと楽しみながら幼児教育に挑戦して下さいね。

前置きが長くなってしまいましたが、お子さんが数に興味を持ち始めたら、是非、色々な数を一緒に数えてみましょう。100までスムーズに数えることよりも大事なことは「数の概念」を身に付けることです。これにはおはじきが役に立ちます。10個位まで数えられたら、それを「配る」「分ける」ことに挑戦してみましょう。10個のおはじきを「2個ずつ配る」「同じ数ずつ分ける」これは数の概念を身に付けるために、とても大切なことですし、おはじきを飴にみたててお店屋さんごっこを取り入れるなどして、お子さんが楽しみながら数に親しめるよう工夫してみて下さい。おはじきを使えば、「5個と5個を合わせたらいくつになるかな」「10個から5個取ったらいくつ残るかな」などと「合わせる」「引く」の練習も出来ます。これらは、就学後の足し算や引き算の考え方の基礎となります。子ども達の集中力は15分程度と短いので、練習の際には長々と取組み過ぎないことです。遊びを取り入れながら子ども自身が「楽しい」と思えるように誘導出来るといいですね。数え方を間違っても決して、叱ったりはしないで下さいね。相手はまだ幼児です。「出来なくて当たり前」「知らなくて当然」なのです。

ある程度、数が数えられるようになったお子さんは、次にそれを数字と結びつけてみましょう。ここでもおはじきを使用し、「0」は何も無い状態「1」はおはじきが「1個」と数字と実物の個数を結びつけていきます。紙に数字を書いて、その下におはじきを置いていく方法もおすすめです。また、数え方には「1、2、3~」以外にも「1つ、2つ、3つ~」という数え方があることも教えてあげましょう。

数のおけいこは家庭にある物や身近な物を利用して行えます。是非、親子で楽しみながら取組んでみて下さい。決して他のお子さんと比べる必要はありません。お子さんの好きな物でおけいこをして、効率良く成果を出しましょう。

次回は「絵本の読み聞かせ」についてお話したいと思います。どうぞ、お楽しみに。

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