◾️この記事は、益体もないダラダラとしたものです。年末の忙しい時期に皆様のお手を煩わせるのも申し訳ないので、お忙しい方はご遠慮ください。

拠ない事情で

今月の初めに、中古の軽自動車を買いました。
初期型のアルト・ラパン。ライトブルーの車体でルーフが白の、カラーリング以外は標準仕様の、まあアラフィフのおっさんが乗るにはあまり相応しくないクルマです。
購入した理由は「通勤に必要だと感じたから」。
今までは、基本的に公共交通機関で通勤可能な範囲で仕事をしていましたが、現在勤めている職場はそうした手段でも通えなくはないものの、通勤に往復3時間超の時間がかかるとなると、やはり別の手段を講じざるを得ないわけで、それなら中古の安いクルマを購入すればいいかなと言う考えに至った次第。
で、ネットでクルマを探し始めたわけです。

最近の軽自動車ってイキってない？

最初に考えたのは、カーリースでのクルマ購入でした。
カーリースなら、新車を手頃な価格で手に入れることができ、車検などの費用も気にしなくて済むものもあります。
ただ、実際に探してみると自由度は少なく、あまり魅力を感じませんでした。
そんな中、新車の軽自動車を眺めていて感じたことが一つありまして、それは「最近の軽自動車って、なんかこうオラついてるというか、イキってる感じがするよね」ってことでした。
これはもう個人の感想以外の何者ではないけれど、さりとて意外にそう思っている人は多いんじゃないだろうかと、僕は同意を求めたい。
特に男性向けに味付けされているものは、なんかこう、無理やり捻り出した存在感が威圧的な方向で働いている気がして、小物が無理してイキがっているように思えて仕方がなかったんですよ。ええ。
最近の軽自動車は、車格も大きくなりまして、一昔前からすると立派になったもんです。
それに合わせたようにフロントマスクの形状も変わって「どやっ！」って感じのものが増えた気がします。
それが相まって、結果的に小物の威圧感的な、どうしようもないチンピラテイストが出来上がったのではないかと妄想していますが、そうしたクルマは個人的にはごめん被りたかったわけです。

どうしてラパンを選んだか

まあ、現在新車で販売されている全ての軽自動車がそうだとは言わないにしても、なんかこうそんな歳じゃないよねってな気持ちになりまして、じゃあ手頃な軽自動車でも探すかということになり、いくつかの中古車情報サイトをダラ見していた時に目についたのがラパンでした。
もうかれこれ十数年前に初期型のラパンを街で見かけて、軽自動車なんだけど何か別のものに見えたことを、ふと思い出したんですね。
何かに似ている気がする。日本の軽自動車なんだけど、なんかこう別のクルマに似てる気がする。
で、頭の中を引っ掻き回して考えた結果、ルノー4に似てるんじゃないかと。
まあ、実際に並べてみると全然似ていないのですが、その雰囲気を感じた人は僕以外にもいたようで、検索してみるとこんな記事があったりします。
僕としては、オラついた感じのものよりも、こういったさりげない存在感を持ったクルマの方が心惹かれるものがありまして、結果ラパンの初期型に狙いを定めて購入候補を探し始めました。

「ラパンなんて女の子が乗るもんじゃん」

で、しばらく探して一枚の画像を見つけました。
薄いブルーの車体が映える、初期型のラパンで、同じ市内の中古車販売店のものでした。

早速メールで問い合わせをして、レンタカーを借りて妻と実車を見に行きました。
結果としては、写真ほどいい色合いではなかった（塗装の色褪せがそれなりにあった）けれど、車体価格14万円なら仕方ないよね、とまあ割り切って購入。
前のオーナーが若い女の子だったようで、キラキラの星のシールがルームミラーやオーディオの端のあたりに貼ってあったり、芳香剤を固定していたであろう両面テープの跡があったりしましたが、それも味です。
中古車屋の社長の計らいで、助手席側の後部ドアだけ板金塗装がなされて（僕は気がつかなかったんだけど、ちょっと深い傷があったとのこと）、そのドアだけピカピカになってるんですが、まあわかりやすい目印が付いたと思うことにしました。
まあ、要するに「気に入った」わけですね。
で、そのラパンで通勤できるように職場に駐車場の利用許可を申請しているのですが、二週間たった今も音沙汰がなく、今日もこの記事を打ちながら電車に揺られています。
職場の先輩たちにクルマを購入したことを伝えたら「ラパンなんて女の子の乗るクルマじゃねーか」と割と正直な感想を述べられた方もいましたが、心の中で「イマドキの男の子向けのクルマなんか恥ずかしくて乗れないよ」と反論しつつ、困ったような笑みだけ浮かべておくことにしました。

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とまあ、通勤用の足を探した話はこの辺りで終わるんですけど、ねえ、僕はいつからクルマで通勤できると思います？