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高校の同級生がインフルエンサーになっていた〜「耳で聴く美術館」の記録〜

ある日インスタのストーリーズをみていたら、高校の頃の同級生がYouTubeの編集ができる人を募集していた。私は恐る恐る「やってみたい」と連絡をした。



彼女と私は高校1年と2年、2年間同じクラスだったけど、グループもちがっていたし、2人きりで話したこともなかったような…というぐらいの距離感。

球技大会の時に、手足の長さに驚いたことはかなり鮮明に覚えている。
背が高いのに威圧感は全くなく、1人だけふらっとどこか違う場所から迷い込んできたかのような存在感があった。

わたしは当時彼女のことを「なんか、素敵な人だな」と思っていた。

高校を卒業してから、何回か同窓会とかで姿を見たことがあったような気もするが、この10年間会って話したことは1度もなかった。

しばらく見ない間に彼女は、耳で聴く美術館というアカウントを運営するようになっていた。

すっかりインフルエンサーだった。(多分彼女は「いやいやそんなん全然私なんて、、、」みたいなこと言いそうだけど、わたしからするとかなりのインフルエンサーだった)

私たちは今年30歳で、学生時代はガラケーでワンセグを見ていた世代なので、こんな未来は高校の頃には当たり前に想像できなかった。なんか不思議。



映像編集の募集の件はとんとん拍子ですすみ、ありがたいことに私は、耳で聴く美術館のYouTubeコンテンツ「YOUNG JAPANESE ARTISTS」の編集を担当することとなった。

そこで1度ゆっくりお話ししようということになり、ほぼ十数年ぶりに、いやもはや初めて、二人で話すことになる。お互いどこに住んでるかも把握していなかった私たちの再会はパソコンの画面の中。

その日、数時間かけて、高校卒業から今までお互いがどんなふうに過ごしてきたか、いろんなことを話した。


彼女はとても苦しんで、1人で踏ん張っていまの場所に立っていた。あぁ、生きていてくれてよかったなと思った。今は、忙しくも楽しく過ごしていそうな感じで、何よりだった。

そして彼女は、私のイメージに違わず、とんでもなくいい人で、人柄も活動も意思も笑顔も、とってもイケていた。「なるほど、これがインフルエンサーか!」と謎に納得。

…納得はしたものの、彼女はわたしが素敵だと思った彼女だった。変わっていたし、変わっていなかった。

***

耳で聴く美術館のあらゆる活動には「アーティストたちの活躍を支えたい」「アート業界を盛り上げたい」というまっすぐなaviちゃんの思いがこもっている。

なので、アートが好きな人やちょっと興味がある人やアーティストの人、みんなが「耳で聴く美術館の仲間になりたいな」と思えるプロジェクトになればいいな、そうしていきたいなと心から思う。

私もきっと、変わったし、変わっていない。でも少なくとも10年前よりは、できることは増えている。

私はインフルエンサーではないけれど、アートにも業界にも詳しくないけれど、かっこいい映像をつくることで、彼女の、耳で聴く美術館の、アート業界の力になりたい。

そのためには身につけるべきことがまだまだ死ぬほどあるけど、彼女が頑張っているように私も頑張ろうと思っている。



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