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もし、アプリを作るとしたらどんなアプリを創るか。2つの案(その1:子供とお年よりを繋げるSNS)

はじめに

 2020年末、Appleのアプリストアであるapp storeに登録されているアプリの数が500万個を突破する見込みだと、米sensor towerが報じた。
 デジタル世界では、可能性は無限大にまで拡大する。できないことはない。今回は、そんなデジタルの世界で、今までにないアプリを作るとしたらどのようなアプリを作るか。をテーマに話し合い、2つの案を出した。もし、この稿の読者の中にプログラマーがいらしたら、ぜひ実現化してもらいたい。

案1「子供とお年よりを繋ぐSNS」

 現在、全国の待機児童の数は1万2439人いる。減少傾向にあるというが、それでも多いと言わざるを得ないだろう。この待機児童問題を、定年を迎えて時間とお金と経験があるお年よりの力によって解決しようというのがこのアプリのコンセプトである。

 幼稚園や保育園に行けない子供たちとお年よりをSNSで繋ぎ、待機児童を減らすアプリ。これのメリットは、待機児童が減少すること以外に3つある。

 一つは、お年寄りはボランティアとしてこの企画に参加するため、利益を第一とした悪質な人が子供を預けるというシチュエーションを避けることができる
よくホストファミリーの問題で取り上げられるものとよく似ている。この稿を書いている筆者の友人の話によると、利益を最優先するホストファミリーがろくに食事も出さず、一部屋に何人も押し込んで受け入れる留学生の数を増やし、本来は留学生のために使わなければならない学校や企業から送られてきたお金を自分のために使ってしまうという。もしお金をお年よりに渡すとするとこういう種の問題が起こる可能性がある。
ボランティアという形にすれば献身的なお年よりがより多く参加し、企画の健全性が保たれる。

 また、お年よりの認知症予防にもつながる。これが二つ目のメリットである。
 そもそもなぜお年よりは認知症になるのだろうか。筆者は全く医学的見地がないから詳しいことはわからないが、原因の一つに老後何したらいいのかわからないお年よりが多い事が挙げられるのではないかと思っている。高度経済成長期の日本は時任三郎がCMで言った「24時間働けますか」に代表されるように、当時働いていた日本人は国家の繁栄のために懸命に働いた。そしてその弊害として趣味に費やす時間を失い、老後になって「さあ、何をするか状態」になってしまったのである。
 そこでこのアプリである。子を育てた経験があるお年よりはいわば「子育てのプロ」である。預ける親にも学びにもなるかもしれない。そんな「子育てのプロ」が育児を一種の趣味とすることで、「さあ、何をするか状態」から脱出することができるのではないだろうか。

 三つ目のメリットはお年よりに支払われる公的年金がそのまま子どものために使われることによって国が支援を一体化することができ、子どもとお年よりを別々に支援する必要がなくなることである。そういったお金の流れを生み出すことができるのではないかとも思っている。

 課題としては、いかに子を預ける親の信用を勝ち取れるかである。親に子を預ける安心感がなければこのアプリは流行らない。これは運営がお年よりを訪問し審査することで事故や事件を防ぐことができると考えている。またこの審査は任意である。公式になることで目に見える形で信用が成り立ち、より多くのお年よりが審査を受けるようになるだろうという公算である。
 また、お年よりがそもそもSNSを使うのかというのもまた課題だが、これは時間の問題だと思っている。

 子どもとお年よりを繋ぐマッチングアプリは今までにない方法でこの待機児童問題に終止符を打つ可能性があり、ひいては日本の少子高齢化に関連する諸問題を解決する潜在能力も有していると筆者は考える。

参考資料)
https://sensortower.com/blog/app-store-growth-forecast-2020
https://resemom.jp/article/2020/09/07/57985.html#

【案1終わり。案2に続く。】

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