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【展覧会】 深田絵理 作品展 〜森を歩く〜(銀座)リスの可愛さと森の風景、原画ならではの素晴らしさ

#深田絵理  さん 作品展 〜森を歩く〜
#銀座 #ギャラリーゴトウ にて9/2まで開催中。
「小さな生き物の視点から見た緑豊かな情景」との紹介文。(DMや公式サイトより引用)

白い背景にシマリスと花や果物等のモチーフが映える絵画が人気な深田さん。
今回も、ギャラリーに入ると、さっそくリス達の絵がお出迎え。愛らしい仕草やふわふわな毛並みまで、丹念に描かれていています。
柔らかさ、いたずらな表情、一瞬の動きなど、動物の魅力が詰まっています。

深田さんは、木や水を描いた風景画も同時に展開されています。

描写が細密な動物画に対して。
風景画は、近寄ると点や線が集合して抽象画のようで、遠くから見ると森などの景色にしっかりと見える、なんとも不思議な作品です。

写真中央の森の絵は、ある程度の距離からだと、木の間にまっすぐに伸びた小道があり、その中に入っていけそうな位、リアルに見えます。ところが絵に向かって歩いていくと、木や道の輪郭が段々と朧げになっていきます。
実は、スマホで撮った写真が、最もはっきりとした景色として見えるのだそうです。実際に目にすると、近づいたり離れたりして、何度も確認したくなります。

風景画にはモデルとなった場所はありつつ、具体的に描きすぎないことで、観る人それぞれが思う場所になる、ということだそうです。

光る素材を使っていたり、顔料の大きめな粒子等があるから、見る角度によっても異なる見え方になる、というお話でした。
日本画の画材や技法を駆使しつつ、独自の世界観が作られています。
木々がゆれ、水面が煌めく様を再現。
都会の真ん中、華やかな大通り沿いのギャラリーが、いつか見たような癒しの空間になっています。

そして、動物画と風景画の二つの路線を併せた、風景の中にいる動物作品にも、意欲的に取り組まれています。
今回はまさに、「森」の作品が大充実の新作たちでした。こちらのDMをご参照ください。
さらに、他の作品もご覧になりたい方は、深田さんの公式SNSに掲載があります。

リスたちが自然に遊びまわっている様子を、こっそり覗いているような楽しさがあります。
背景は、葉の一枚一枚まで描いた部分もあれば、霞んだような描写もあり。
全てを描き過ぎないことで想像力をかき立てる風景画の良さが生かされていました。

…いろいろな方に、興味を持っていただくキッカケになればと、つい細かく書いてしまいましたが。

観る位置によって印象が変わったり、印刷には出にくい細かさや美しさがある作品なので、現地に足を運んでいただくことをお勧めします。

会場で絵を目の前にして、作家さんご自身から解説を聞くことも、貴重な体験になると思います。売約済みの作品達は、今回の展示でしか観られないですし、お時間のある方はぜひ!

深田絵理 作品展 〜森を歩く〜
会期 8/28(月)〜9/2(土)
時間 12時〜18時 ※最終日16時30分まで
会場 ギャラリーゴトウ
〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-5 銀座中央ビル7階
※最寄り駅は有楽町線の銀座一丁目駅7番出口
TEL 03-6410-8881


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