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「試食は一人1つまで」〜乞食布教と呼ばれて〜 EP8.トッポと被災地

※記事内に震災遺構の写真があります

クレイジーボウズ a.k.a. トッポ

トッポ

旅人第二号の彼は通称トッポ

背格好がロッテのToppo的だかららしい。

徒歩の彼に合わせて自転車降りて歩きながら話聞いてみると、

・千葉県出身
・高校中退→定時制の高校卒業したばかり
・やりたい事ないから、見つけるために一年くらいかけて47都道府県まわるつもり
とのこと。

しかも全都道府県巡りを親に反対されてたから、
・旅用に買ったバックパックをベッドの下に隠してこっそり準備
・80ℓのバックパックの重量20kg近く+謎に本10冊以上
誕生日を祝ってもらった翌日
所持金5000円
で出発するというクレイジーっぷり。

not 旅 almost 家出 です!

ケータイは通話のみのプランに変更し、出発して1ヵ月になるのに親に連絡無し。

もはやただの家出

千葉出発→宮城で遭遇 だったので、出発して一ヵ月の割には進んでないなと思ったら、
福島県郡山のスーパーで出会ったおじいさんに気に入られて3週間滞在
してたらしく、これまたクレイジー!

山仕事手伝ったりしてたら、車と重機の免許とらせてくれる話になって、さすがにまずいと思って置き手紙で出発。

その後おじいさんから電話で「わし、なんか悪いことしたかのぉ」と泣きつかれたのもクレイジー。

TSUTAYAのトイレで体を洗い(僕にもやり方分かりません)、便座の熱で体を乾かしたのはクレイジー×クレイジー!

とにかくぶっ飛んでるトッポの話聞いてると、

教会があったので参拝withトッポ。

天理教は初耳だったみたいで、もらったパンフレット見ながら意見交換。

日も暮れてきたので、後で合流する事にして僕は風呂屋へ、トッポはどこかへ。

「面白い子だなー」って思いながら露天風呂入ってるとポツリポツリと雨。

大急ぎで出発すると中々の豪雨

トッポに連絡するとMcで雨宿り中だったので、ひとまずそこ目指して爆走するも別の店舗に着くという痛恨のミス。

雨と汗でお風呂入った意味は分からなくなるし、

出発した直後に「ペットボトルが入りそうなゴム製のもの」と化したクロックスの片割れ+それ引っかけてたS字フックを紛失。

ずぶ濡れ+失意でトッポと合流すると、突然おじさんが現れ

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笹かまの詰め合わせくれました。

どうやら愛されクレイジー男が、店内にいたおじさんに話かけたらトッポの志に感じるものがあったらしく、わざわざ買いに行ってきてくれたようでした。

恐るべき愛され力、、、

夕食に笹かま食べて(in Mc)すぐ近くのJoy〇ulに移動し、慣れた手口で朝まで雨宿らせてもらいました。

トッポとお別れ

無事に朝を迎え、石巻を見下ろせる日和山公園へ。

途中にも教会あったので参拝し、トッポに教会多いアピール。

公園にいたおじさんが震災当時の事いろいろ教えてくれ、中でも5日間飲まず食わずだった事や津波が黒い壁みたいだったと話されてたのが印象的でした。

その後、トッポが仕入れたヒッチハイクのオススメスポット「道の駅 上品の郷」に行き、

彼の愛され力をもってすればヒッチハイク即成功でした。

トッポは去ったけど、この道の駅足湯は無料だし畳の休憩所もあるしで今夜の寝床に決定。

のんびり休憩してたら、60歳で定年退職してから徒歩で2回日本縦断(省エネ伝える旅=エコ徒歩)してる鉄人にも会い、ここにきて濃い出会いの連続。

↑鉄人の書いた本

人生と旅の大先輩 鉄人と楽しいひと時を過ごし、この日は終了。

衝撃の連続

※以下、震災遺構の写真があります
翌朝上品の郷を出発し、北上川沿いに進んだ先に大川小学校。

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ニュースとかで知ってても、実際に現場を見るのは迫力というか圧が全くの別物で、言葉で表現できないものを痛切に感じました。

そこから南三陸町に向かう道中でも、

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波の高さが容易に想像でき、

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波が来たのが信じられないような場所でも家が基礎だけになってたり、歩道が陥落してたり、線路が無くなってたりと壮絶な光景ばかり。

そうして南三陸町に着く頃には夕方になり、仮設住宅のお店で夕食。

さすがに道中には寝床候補は無く、どこかのベンチでも借りれないか店員さんに聞いてみると、

なんとレンタル仮設住宅の管理人でもあり、一部屋使わせてもらえる事に!

床・屋根・壁の安心感!!

ヒッチハイククレイジーボウズほどじゃなくても、チャリヒゲロン毛もなかなか愛されてるようです。

ちなみに、お風呂入らせてもらえたすぐ近くの施設「平成の森」の看板、

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信じるか信じないかは、、、

気仙沼・陸前高田へ -自転車北上の終点-

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途中、ツッコミ所満載の足GATSBYマンを見つけたりしながら、無事に気仙沼に到着。

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サイズ感もあって、インパクトめちゃくちゃあります。

そのまま山を越え岩手県陸前高田市へ。

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保存加工中の「奇跡の一本松」。

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展示を見ると震災の前後が一目瞭然。

被災地はここ以北もまだまだ続きますが同じような光景が続いてると予想でき、「自分の目で見てまわる」という当初の目的は果たせたので海沿い北上はここまでに。

そして、再び山を越えて気仙沼アゲイン。

4/16天理 出発→5/18陸前高田 到着 で、被災地巡り自転車北上チャレンジ終了!!

次回は、「EP8.5.被災地と布教のあいだ」です。
お楽しみに!


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