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良さそうなものと本当に良いものー藤田功博さんインタビュー#3

食に関わる方はたくさんいます。その中でも、京都に特化したユニークなイベントの企画をされている『株式会社のぞみ』の藤田功博さんにお話を伺いました。

株式会社のぞみは「日本酒の新しい可能性を広げる!」をコンセプトに、2018年に5万人を動員したきき酒イベント『SAKE Spring(サケスプ)』も手掛けられています。2019年サケスプは品川4月18日からはじまります!


【良さそうなものと本当に良いもの】


良さそうに見せる努力(見た目)と本当に良いものにする努力(中身)は切りわけて取り組まないといけません。どちらも大事ですが、扱っている商品によって力のバランスは変わります。結局は、良いものを作らないとダメなんですけどね。

―今は、どちらに注力されていますか。

だいぶ知名度上がってきた上に、僕自身が失敗してもへこまなくなったから、どちらかというと中身のクオリティーアップを意識しています。イベントで1000人の集客を目標にしていたのに、200人ほどしか集まらなかったら、人はそれを失敗と定義するかもしれない。

だけど基本的には、イベントは人が少ない方が快適です。特に飲食のイベントは集客が良くて嬉しいのは主催者だけで、お客様は満員の中でご飯を食べたくない。極端な話、お客さんは自分一人だったら並ばなくて良いですから(笑)。

実は、イベントの集客が悪くてすごく暗い気持ちになったことがあります。でも、お客さんにとったアンケート結果はすごく評価が高くて、何をもって失敗とするのか考えさせられたんです。

今回集客が悪くても、楽しんでくれたお客さんが、次回のイベントで友達を誘ってくれたら、次は集客が増えますよね。毎回が勝負だけど、一回で終わりじゃなくて必ず次がある。次に対して挑戦を続けて、失敗しても成功してもどんどん自分たちが経験値として学ぶ姿勢が大事だと思います。

【SAB理論復習】


SAB理論は就活にも使えます。就活が近づいてきたら英語、パソコン、秘書検定などありふれたものを勉強する人が多いですよね。でも、そんな暇があるなら、スペイン語や中国語を勉強した方が良い。

「英語を1年間熱心に勉強した」と言われても、ありふれているから「ふーん」で終わります。しかもTOEICっていう誰もがわかるスコアの基準があるから、TOEIC何点と言った瞬間から査定が始まる。

スペイン語はスキルを査定できる人がいないし、スペインに1年間行って「スペイン人の友達がいっぱいいます」と言われたら、「ちょっと変わってるね」とそれがキャラクターになります。

本当に時間がない中で人と差別化したいなら思い切って人と違うことに時間を投資しないと目立たないです。

今でも昔の名残で編集者や記者を目指している人の学校で話すことがあります。SAB理論を説明した上で、駆け出しのライターのころは、無料もしくは、お金を払ってでも有名な媒体で記事を書くようアドバイスします。

ほとんどの人は、ライターにどれぐらいの文章力があるのかわからないから、結局今まで書いた記事の媒体で実力を推定するんです。だからこそ、どんなに小さなモノクロ記事でも良いから超一流の誰もが知っている媒体で記事を書いてそれをプロフィールで発信する。

上を目指さないと、全国媒体の記事なんていつまでもまわってこないし、Sランクが自分に声かけてくるなんてそうないです。だから絶対に狙ってとりにいかないといけない。それは、仕事としての効率を考えず取り組んでください。

Sランクをとれるように粘っていたら必ずAやBランクの媒体から仕事が来てつじつまが合うようになります。フリーランスのデザイナーやカメラマンでも共通して同じことがいえます。

【感想】


「失敗したらどうしよう」と考えても、失敗するときは失敗するから、考えすぎず、挑戦してみるという考え方に勇気が出ます。つい自分ができそうなことから、取り組みがちですが、駆け出しのときこそ背伸びして仕事も人も、Sランクと組めるようにアプローチしようと思いました。

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