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幸せな人生を送るために最初にやるべきこと

人生は旅のようなもの。偶然の出会いがあったり、予期せぬ出来事に遭遇したり。人生と旅にはいろいろな点で共通点があります。

旅をする時にまず最初にやるべきことは、「目的地を決めること」です。どこに行くのかも決めずに出発していたのでは、それは旅とは言わず放浪です。

人生における目的地。それはわかりやすく言えば夢。つまり将来的に「どうなりたいか」です。みんな旅に行く時には「どこに行くか」を決めるのに、人生では目的地を決めずに毎日を過ごしているという人が圧倒的に多いのです。

人によっては仕事に追われたりして「そんな余裕はない」というかも知れませんが、豊かな人生を送るためには、仮にどんな環境や状況に置かれていたとしても、しっかりとした目標持つことが必要です。

人生の目的を決めよう!

旅をするとき自分で目的地を決めるように、人生の目的も誰かに決めてもらうものではなく、自分自身で決めるべきものです。

私が若い頃は、「良い大学に入って良い企業に就職すれば、幸せな人生を送ることができる」などと言われていました。そんな時代には、勉強して良い成績を取り、良い大学に進み、良い企業に入社することを目標にしていた人が多かったと思います。

でも、これは冷静に考えるとおかしな話です。

旅に例えるとしたら、どこに行くかも決まっていないのに「良いスーツケースがあって、良いカメラを持ち、たくさんガイドブック読めば良い旅行ができる」と考えるようなもの。必要なモノは行き先によって変わってくるのに、「どこに・何を目的に」行くのかを決めずに準備をしても意味がありません

人生の目的のことを「ビジョン」と呼びます。これは最終的に自分がどのような人生を歩みたいのかという「目的」のことで、「目標」とは違います。

仮にあなたが自分で起業して、将来的に会社を上場させたいとしましょう。これは「目的」ではなく「目標」です。この場合の「目的」とは、会社を上場させた結果何をしたいのか?ということで、それが「ビジョン」です

医者になりたければ医学部に進む必要があります。でも、医者になることも、そのために医学部に入学することもどちらも「目標」です。明確にすべきは「何のために医者になるのか?」という目的なのです。

ビジョンを決めてから、手段を考える

私がバリ島にホテルを作ろうと思ったのは、途上国の人達に対して貢献したいという想いがあったからです。現地の人達に仕事を提供したり、ホテルの収益で学校を作ったりしたかったのですが、そのビジョンが達成できるならば、別に手段は何でも良かったのです。当時の私には、ホテルを作ることしか思い浮かばなかったというだけです。

例えば、起業する、医者になる、スポーツ選手になるという夢を持つ3人がいたとします。これらの夢は「やりたいこと」、つまり「目的」のように感じられるかも知れませんが、全て「目標」であり「手段」です。

もしかしたら、3人のビジョンは「自分の得意分野で成功して社会に貢献したい」という共通のものかもしれません。それを実現するための手段が起業することであったり、医者になることであったり、スポーツ選手になることであったりするわけです。

まずは「ビジョンありき」なのです。

目的地が明確だと、正しい道を選択しやすくなる

仮にあなたが東京にいて、大阪に向かうとします。移動手段は、新幹線・飛行機・バス・車などいろいろありますが、目的地が決まっていると「どの方向に行けば良いか」は明確です。

東京駅から新幹線で移動するのであれば、東北新幹線や北陸新幹線ではなく、東海道新幹線に。飛行機であれば、札幌や沖縄行きの便ではなく、伊丹か関空行きのフライトを選ぶはずです。人生もこれと同じで、ビジョンが明確だと「どの方向に向かえば良いか」が明確になり、もしも何かに迷った時でも決断が早くなります

Google Mapsやカーナビに目的地をセットすると、そこまでのルートを検索してくれます。時には突然の事故などで、検索されたルートを通れないこともありますが、仮に途中でルートから外れてしまったとしても、瞬時に別のルートを検索してくれます。

人生も同じこれとです。「こうなりたい」と思って行動していても、いつも思った通りになるとは限りません。どちらかというと思い通りにならないことの方が多いでしょう。でも、もしも「ビジョン=目的地」が明確ならナビのが別ルートを検索してくれるように、常に別の手段を探して達成に近づくことができます。

人生もナビと同じように、まず最初に「目的地」をセットすることが重要なのです。

手段と目的が入れ替わらないように注意しよう

ビジョンが明確になって、それを達成するための手段も決まったら、いよいよ具体的に動き出します。この時に注意すべきことは「手段と目的が入れ替わらないように」することです。

少し前のことですが、一部の企業で食品の賞味期限が改ざんや、産地偽装さが問題になったことがあります。それらの中には誰もが知るような大企業もありました。

それらの会社もきっと、起業した時は「美味しいものを提供して人々に喜んでもらいたい」と考えていたはずです。そして、「より多くの人に提供するために会社の規模を大きくしよう」と考えたのでしょう。ここまでは問題ないのですが、そのうちに「良いものを提供する」ことよりも「会社を大きくすること」が重視されてしまい、おかしくなってしまったのだと思います。

このように、手段と目的が入れ替わってしまうのは良くあることです。

常に「何のためにそれをやるのか?」を意識し、今やっていることはビジョンを達成するために正しい事なのか?ということをチェックするクセをつけましょう。できれば、あなたの周りに誰か客観的なアドバイスをくれる人がいればベストです。

人生の目的地が明確になっていて、その達成に向かって行動をし続ければ、いつか必ずそこに到達することができます。幸せで豊かな人生を送るためには、まずビジョンを明確にしましょう

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