「思い込み」が現実を作っている
「プラシーボ効果」って聞いたことがありますか?
「偽薬効果」とも言われていますが、病気の人に対して、本当は効果がないもの(例えばビタミン剤など)を「これはあなたの病気に非常に良く効く薬です」といって与えると症状が改善するという現象です。
実はこのプラシーボ効果は薬だけではなく、例えば手術などに関しても同じように働きます。調べて見たところ、さまざまな事例があり、そちらは私のブログの方にまとめてみましたので、興味がある方はぜひそちらをご覧ください。
プラシーボ効果は「意識の大切さ」を表している
日本には昔から「病は気から」という言葉があります。私はその言葉を聞いたときに、「気持ちが落ち込んでいると病気になりやすい」とか、「病気の時は気持ちをプラスにすると早く良くなる」とか、要するに「あなたの気持ちは身体の状態に影響しますよ」という意味だと捉えていました。
しかし、「プラシーボからわかる思考のパワー」に書いた、膝痛患者に関する研究を読むと、それ以上だということが分かります。
外科医のブルース・モーズリ博士は、重度の消耗性膝痛患者に対するプラシーボ効果を検証するため、患者を3グループに分けて、それぞれに対して次のような処置をしました。
1. 痛んだ膝の軟骨を削る
2. 膝関節を洗浄し、炎症反応の原因と考えられる物質を除去する
3. 本物の手術と全く同じ手段で偽の手術を行う
このうち、1と2は膝関節痛患者に対する標準的な治療法なので、これを行えば症状が改善することは分かっていました。ところが、なんと偽手術を施したグループも他のグループと同程度の治療効果が見られました。つまり「何もしていないが、『治療してもらった』と信じること」で症状が改善したのです。
手術をしなかったのに、適切な手術をした人と同じように症状が改善したというのは驚きです。もちろん、だからといって「思い込みだけで病気がよくなる」とは思いませんが、少なくとも、私達の意識は私達が考えているよりも大きな影響力を持っていると言えるでしょう。
今まで以上に「意識すること」に意識を向けよう!
これらの例は病気に関するものですが、ここで注目するべきなのは、意識・思考が非常に大きなパワーを持っているということです。
何かをする時に、このパワーを味方につけることで、どんなことでもより効率的に、短期間で結果を手にすることができるようになります。
私達は「薬」や「手術」など、形あるものや目に見えるものだと、その効果を受け入れやすいのですが、「意識」「思考」といった目に見えないものだと、そのパワーを認識しにくいものです。ただ、プラシーボ効果の例を見るとわかるように、本当は形あるもの・目に見えるものよりも、形がないもの・目に見えないものの方が大きく影響しているのかもしれません。
私達は毎日、仕事や生活のためにさまざまな行動をしています。それらの行動の多くは「無意識」です。何かをやろうと思うと。ほぼ自動的にその行為を行います。
私は、目に見えない力の影響を信じるようになってから、何か行動をするときに「いつもポジティブな結果を意識する」ようになりました。特に何も意識しなくても行動することはできますが、結果は大きく異なります。
さらに、いつもポジティブでワクワクしていると、自分自身が楽しいことはもちろんですが、回りの人達にもプラスに影響し、自分を取り囲んでいる状況も良い方向に動き始めます。実際、私はそう意識するようになってから、いろいろなことが上手くいくようになりました。
最大のメリットは、毎日が楽しくなること
意識することの大切さがわかると、日頃から心の状態がどうなっているか注意するようになり、できるだけ「ポジティブ」な状態に保つように意識するようになります。
どんなことも、結果が出るのは一瞬。それまでの課程の方が時間もかかるし、パワーも注ぎます。最終的に自分が望む結果を手にするために、日頃からポジティブでワクワクの状態を保つように意識することで、それまでの課程も楽しむことができるようになる。それが一番大きなメリットだと思います。
「自分が望む結果を手にするためには、辛いことや苦しいことも我慢する」というのは古い考え方です。毎日を楽しく過ごし、それに加えて望む結果も手にすること。それが、人生をより楽しく、より豊かに生きるためのコツです。
読んでいただいてありがとうございます。何かを感じてもらえたら嬉しいです。これまでの経験について本にしようと考えています。よろしければポチッと・・・。