2022年末に2021年の音楽を振り返る

2021年の社会と自分はどんなだったけか。

19歳ごろから実際の時の経過よりも体感では早く感じるようになるらしい。いま自分は23の年。
でも2022と2021とでは自分のマインドも社会もまるで違っていて、とてもじゃないが「この1年あっという間だった」と簡単にまとめることはできない。色々変わりすぎている。
前回のPerfumeの記事でも書いたけど、自分のインシデントでいえば、あれだけ資本主義は嫌だと言っていたのに社会人になって資本主義の奴隷として労働しているし、社会では戦争が起こって国内でもクーデーターみたいなこともおきて、権威主義と分断と貧困と搾取の拡大が進行している。

2021年は2021年で十分に苦しいと思っていたはずだが、2022年のほうがよっぽどしんどい。
さあ、そんな2022年を知ってしまっている上で、今2021年を振り返ることにどれだけ意味のあるのか。いや意味のあることなどこの世に一つもない。だからこそ、セルフィッシュに書きたいことを。今回は2022年12月という時点で2021年のベスト曲(以下記事)のうちいくつかの曲を振り返ってみようと思う。

ザ・リーサルウェポンズ "94年のジュニアヘビー~ザ・スコア~"


この曲はかつてのジュニアヘビー級の夢(生まれてないけど)が詰まっていて楽しいなと思って選曲したけど、2022の今もなお晋二郎はまだリングに立とうと頑張ってる。とにかくまたリングでの姿をみたいし、今の若いジュニアにも喝を入れてほしいよね。

Young Stoner Life, Young Thug, Gunna "Ski" 


YSLのこのアルバムを聴いて、トラップの集大成を心底感じていたのが1年前。それから年が明けて、まさかサガとガナがこんなに長く拘留されるとは思わなんだ。トラップ、いや別にブーンバップ、ドリル、クランク、なんでもいいけどさ、ラップミュージックそしてヒップホップははみ出したものが成り上がるための音楽なわけ。で、成り上がってきたのがこの二人じゃん。でもこんだけ成り上がった二人でも、社会ではいまだにはみだしもんなんだとか。それでまたスニッチがどうとか始まってさ。もうサガとガナが悪いんでなくて、はみ出し者を作る社会が悪いだけじゃん。
トラップはまだ終焉しないと思いたい一方で、いつまでトラップみたいな音楽が存在しなきゃいけない世の中なのだろうと、そういう落胆を感じる2022で。この曲を聴いてSnoop Doggと一緒にうちで踊っていた2021年が遠く感じられる。

SHE IS SUMMER "夕暮れのキャンプファイアー"


この曲ほんとうに17時のチャイム感あって、あのまだ遊びたいけど帰らなきゃな感じを的確に示してて、ほんとラストアルバム感あるよね、としみじみしていたら、今年ふぇのたす復活したんですよね。わー楽しい。
確かに夕暮れがきても夜が明けたら次の日また会えるんだよね。。

田島ハルコ "Eccentric青年Boy"

田島ハルコは2021も最高2022も最高。ずっと最高なんで、みんなフォローしてね。まじでまじでまじで。

桑田佳祐 "Soulコブラツイスト~魂の悶絶~"

2022年に、我々は、社会は、文化は、アントニオ猪木を失った。
やっぱりこの曲も去年とはやっぱり聴こえ方変わってくるよね。
聴こえ方というか、心の揺さぶられ方の違いはあんまりうまく言葉にできないし、する必要もないと思うけど、
この桑田佳祐による2020年代の超名曲は、猪木がこの世に残していったものを思い出すそのトリガーともなり、また去年とは違った魅力を持っている。

なんでこれを選んでないの? 

プレイリストをみててあんだけ聴いてて選んでないじゃんって曲があったので、一曲だけ追加。

Elton John and Yeas & Yeas "It's a Sin"

大好きなBRIT Awardsのパフォーマンスを貼るけど、本当にこの曲はよく聴いた。今も聴いてる。
カバーだけどさ、素晴らしい過去の楽曲を長年ずっと頑張ってきて確固たるものをもったエルトンと割と新しい世代のオリーがこれだけのアウトプットを出してくれる。
イギリスの音楽とかみんな興味ないかもだけどさ、本当にこれはいい曲で、やっぱりこれからの表現者にもチアフルなものをもたらしてくれていると思うのね。
2021という年自体を象徴するような曲ではないけど、本当に素晴らしい楽曲だと思う。


2022の戦争や分断そしてファンダム文化の高まりは一点において始まったものではない。
今回はそういう切り口での書き方は特にしなかったけど、自分の生活だってそれこそ何年前だって地続きだと思う。だからこそ、年の瀬だからと言って変に1年毎に区切りをつけすぎず、常に過去から学び未来をより明るいものにしたい。

という思いは特になく、2022をまとめにかかる周りとは違うことをやってやろうと思って2021を振り返ろうとしただけでした。

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