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『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』×本と映画と

やっと!やっっと!!観に行けました!!!
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』!!!!
いつも行く映画館では、年末年始の新作映画わんさか公開で『鬼太郎』はロングランながら1日1〜2回公開で、時間が合わず行けなかったのです(涙) 

私の知識は、子供の頃、TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』見てたこと、朝に流れてた『ゲゲゲの女房』を何気なくみた記憶がある程度です。
子供の頃の『ゲゲゲの鬼太郎』は、ユーモアある妖怪たちと人間の闇と生死が描かれていたイメージで怖いけどみちゃう、そんなアニメでした。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』個人的には、噂通りめちゃくちゃ良かったです!!!

長くなりますが、読んでいただけたらうれしいです。


・『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観て


事前情報はなるべく見ず行ったのですが、『大人の鬼太郎話』でした。PG12指定でしたが、え、、PG12で大丈夫?と思うくらいの生々しいシーンや内容がたくさんありました。

八つ墓村(昭和Ver)っぽいおどろおどろしい戦後昭和の世界観がまた怖い。映像もノルタルジックな作りになっていて、人間の世界と妖怪や幽霊や呪いの世界に繋がってそうで冒頭からワクワクでした。
ゲゲ郎(後の目玉のおやじ)はマイペースですが、妻のことになると真剣、戦闘モード全開。しかも、強い!
ゲゲ郎がとにかくかっこよい!!さすが鬼太郎のおやじっ!
水木もなんだかんだでゲゲ郎の最後の最後まで最高のバディ!!

エンドロール後のエピソード後、映画終わった後、私の隣にはずびすびに号泣の見ず知らずの女子高生2人がいました。
うん!よかったよね!!
龍賀家の狂気と苦悩、最後の時ちゃんのお話まで上手くまとめられててよかったです!!

・『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』心に残ったところ

色々なところで良いレビューや楽しい記事があるので、個人的に特に印象深かったことを書いてみます。

なので、真面目な内容ですがよかったら読んでいただけたらうれしいです。

まず、昭和レトロって言葉があるけど、実際の『昭和戦後初期』昭和30年代、みんな必死に戦って生きていた、まだ、戦争の後が残る時代だと思います。
亡き父はNHK好きで、戦中戦後ドキュメンタリーなど幼い頃から流れてた影響からかもしれません。昭和はみんながもがきあがき必死に作り上げた時代。
その辺りが、きれいに彩られることなくリアルに描かれていたところが印象的でした。

水木の戦争シーンも、水木しげる先生の戦争体験話が元になっているようです。(『総員玉砕せよ!』)
なにより、2024年この作品を見ている今、そして、水木先生の戦争の時代も昭和30年代も一部の権力者のために多くの人が犠牲になることが変わっていないというのが描かれており、そこに恐怖と虚しさを感じました。

地震などの天災で無情にもたくさんのものを失ってしまうのに、どうして人間は自らの手で損得のために破壊的な行為をするのかなと、すごく悔しく悲しいけれど、『ゲゲゲの鬼太郎』の幽霊族や妖怪から言わせればそれが『人間』なのかもしれません。

鬼太郎については勘違いしてたことも多く、
誤)目玉のおやじと人間の女性との間に生まれたのが鬼太郎と思ってたり、
誤)鬼太郎の目が目玉のおやじだと思ってたり、
それ間違ってたんだ!と子供の頃からの間違いを訂正できました。

・本の紹介『総員玉砕せよ!』


このnoteのテーマは本屋さんに行ってみよう。なので、関連本を書こうと思います。
父の影響で子供の頃戦争ドキュメンタリーも知らずに結構観ていて、だから、その恐怖は大人になってもトラウマのようにこびりつき、戦争作品は苦手で怖くてなかなか映画をみたり本も読めません。

ただ、この映画をみて、
『総員玉砕せよ!』は一度読まないといけない本なのではと思いました。水木先生の実体験漫画です。水木先生はこの戦争で片腕を失くされています。

もちろん、ゲゲゲ本、妖怪本もありますし、水木しげる先生本や鬼太郎本を探しに本屋さんに行ってみてはいかがでしょうか。

長くなりましたが、読んでくださった方いらっしゃったらありがとうございます!!

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