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ヨーロッパのオススメ観光地

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実際に訪問して撮ってきた写真と共に紹介していきます。
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記事一覧

ヨーロッパの美しい図書館その11 エル・エスコリアル修道院図書館 【スペイン】

ご無沙汰しております。 2022年9月以降に緩和された入国制限を受けて、4度ヨーロッパに行ってきました。リハビリを兼ねて、約1年前のスペイン旅行時のことを適当に書いていきます。 ※館内写真撮影禁止でしたので、ちゃんとした写真はありません。 ■概要訪問時期:2023年5月2日  行ったところ:エル・エスコリアル修道院【スペイン】 アクセス:スペインの首都マドリードから電車で1時間程度 実際に使った鉄道でのアクセス 往路 Madrid Chamartin 駅から鉄道C3線

鉄道が船で海を渡る 渡り鳥ライン乗車記 【デンマーク〜ドイツ】

鉄道が船に格納されて海を渡る様子を見たことがあるでしょうか? これは車両航送といい、車両を船に乗せて海や川を渡るというというもので、一般的にはカーフェリーを指しますが、鉄道を船に積み込み輸送する場合もあります。 かつての日本でも、函館と青森を結ぶ青函連絡船や、玉野(岡山)と高松を結ぶ宇高連絡線において鉄道の車両航送は行われていました。 現在でも地図上でその名残を発見できます。 日本の鉄道車両航送は青函トンネルの開通や瀬戸大橋の開通と共に役目を終えはしましたが、現在でも

飛行機遅延で出国できず、ワルシャワの5つ星ホテルにタダで泊まった話

生まれて初めて、海外旅行中、飛行機遅延トラブルに巻き込まれた話です。 1.ポーランド・グダニスクからリトアニアの首都ヴィリニュスへ 2018年末。 私はポーランド北部にある同国最大の港湾都市グダニスクにいました。 グダニスクといえば、第二次世界大戦開戦の場所として有名なので、ご存知の方も多いと思います。私は訪問して初めてそれを知りました。 (ドイツ語ではダンツィヒと呼びます) もう少し詳しく説明すると、グダニスク湾に停泊していたドイツの戦艦シュレスヴィヒ・ホルシュタイン

負の世界遺産 アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所 【ポーランド】

今回ご紹介するのは、世界で最も有名な負の世界遺産の一つ、 アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所です。 アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所ってどんなところ?端的に説明すると、第二次世界大戦中にナチスドイツが、現在のポーランドにつくった、主にユダヤ人の強制労働および虐殺施設です。 戦争中に捕らえられた数え切れないほどのユダヤ人が収容され、虐殺された収容所のひとつとして世界的に知られています。 (ユダヤ人以外にも障がい者、捕虜、政治犯、その他当時の社会的弱者も収容されてい

ヨーロッパの美しい図書館その10 チューリッヒ大学法学部図書館 【スイス】

2020年1月3日のこと大晦日のコミケ終了後、東京を出発し、 北京、ミュンヘン、ベルリン、シュトゥットガルト、 ストラスブール、コルマール、バーゼルを経て チューリッヒにやってきました。 チューリッヒと言えば、 スイス🇨🇭最大の都市で(首都はベルン)、 スイスの中心に位置します。 そんなチューリッヒにも美しい図書館があると聞いていたので、 図書館マニアとしては是非訪れたいなと思っていました。 その図書館は、チューリッヒ大学法学部図書館。 (Rechtswissensch

ヨーロッパの美しい図書館その6 アドモント修道院図書館 【オーストリア】

私が世界で最も美しいと思う図書館、 それがアドモント修道院図書館(The library of Admont Abbey)です。 思わず息を飲み込むほど美しいその白亜の図書館は、 見るもの全てを圧倒します。 アドモント修道院図書館 およそ1年前にこの図書館の存在を知ってから、 「自分は必ずここに行くんだ!」という強い意識を持って旅行の計画を練ってきました。 そして令和元年最初の日にアドモント修道院図書館を訪問したのでした。 出会いから、準備、そして達成までを含めて一

ヨーロッパ寝台列車の旅 チューリッヒ→ウィーン 【スイス→オーストリア】

2020年最初の寝台列車は2階建てでした。 寝台列車Nightjet(ナイトジェット)の運行路線において、2階建て個室寝台列車はスイス・チューリッヒ⇆オーストリア・ウィーンもしくはドイツ・ハンブルク間で運行されています。 今回の旅行ではウィーンに用事はなかったのですが「2階建ての寝台列車に乗りたい」…ただそれだけのためにウィーンまで向かいました。 概要チューリッヒ⇆ウィーン間を走っている寝台列車の番号はNJ466もしくはNJ467です。 NJ466 はチューリッヒ行き、

ヨーロッパの美しい図書館その9 シュトゥットガルト市立図書館 【ドイツ】

2019年12月31日、コミケ4日目にてサークル出展を終え、そのまま羽田空港から北京経由でドイツに向かいました。 我ながら無茶をしたと思います。 今回の旅程は現地滞在3.5日間で7都市を巡る過密スケジュールでした(いわゆる限界旅行)。 何故そんな無茶をしたかはさておき、今回のヨーロッパ旅行の目玉は2つありました。 そのうちの一つが、シュトゥットガルト市立図書館(Public Library Stuttgart)した。 外観 地下2階、地上9階のこの図書館、無機質な立方

C97 コミケ初サークル参加のお知らせ

ご無沙汰しております。 別にサボろうという気持ちはなかったのですが、結果的にnoteの更新を1ヶ月以上サボってしまいました。 理由があるのです。聞いてください。 夏コミ初参加時は今年8月に遡ります。 ムーンライトながらという夜行列車に乗って東京に行ったことは前にも書いたのですが(note)、オチにも書いているように、ひと夏で2回乗りました。 2週連続です。 1回目は茨城県・大洗へ、そして2回目はコミケ(夏コミ)へと向かいました。 コミケというイベントの存在は、初々しい月

ヨーロッパの美しい図書館 その8 クレムスミュンスター修道院図書館 【オーストリア】

先に白状しておきますと、こちら現地までは向かいましたが事前の情報確認不足ゆえに、実際に目にすることは叶いませんでした。 どういうことなのかは…これから説明します。 オーストリアにある世界一美しい(と勝手に思っている)アドモント修道院図書館(note)の観光を終え、次に向かったのはアドモントとリンツの間にあるクレムスミュンスター修道院(Kremsmünster Abbey)でした。 今回はリンツからではなく、アドモントからの帰りに立ち寄ったため、 最寄りのクレムスミュンスタ

【コミュ障でもヨーロッパへ行こう!】 海外旅行初心者へ伝えたい心得 その1

先日twitterにてこのようなツイートをしたところ、 2つのツイート合計で3.8万リツイート、11万いいねをいただきました。 通知欄を見た時は開いた口がふさがりませんでした。 同意見だった方々も大勢いらっしゃいましたし、そうでない方もいらっしゃいました。 また「『〇〇したほうがいい』も加えて欲しい」というご意見も数多く頂きました。 そうした反応を頂けるのはとても有難いことだと思い、出来る限り読ませていただきました。 頂いたリプライをある程度読んだところで、私は気づきまし

美しい庭園が広がるふたつの宮殿 シェーンブルン宮殿とヴェルヴェデーレ宮殿 【オーストリア】

今回はオーストリアの首都ウィーンにある二つの宮殿を紹介します。 広く美しいお庭が広がる二つの宮殿は、きっとあなたの心を癒してくれるでしょう!! 先にお断りをしておきますが、シェーンブルン宮殿は建物内部が撮影禁止、ヴェルヴェデーレ宮殿に至っては時間の都合上、庭園しか見学できなかったために内部の紹介はありません。 今回は庭園の写真だけですが、一見の価値がありますよ! 二つの宮殿の位置関係 1.シェーンブルン宮殿シェーンブルン宮殿はハプスブルク家の夏の離宮として利用された宮殿

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オランダ芸術の最高峰が集う アムステルダム国立美術館 【オランダ】

花の都フィレンツェ市街散策 【イタリア】

イタリア中部の都市フィレンツェは15世紀にルネッサンスの中心地として栄えた文化と芸術の街です。 その美しい街並みは「屋根のない美術館」と評されるほどです。 フィレンツェという都市名は「花の女神フローラの町」としてフロレンティアと名付けられたことに由来し、英語ではフロレンス(フローレンス)と呼ばれています。 (ヴェネツィアを英語でヴェニスと呼ぶようなものです) 今回はそんな花の都フィレンツェをぶらぶら観光した時のことを紹介していきたいと思います。 1.サンタ・マリア・デル