まとめ

今回の上昇の試しからフォロースルーで市場を先導したのはRussel2000を構成するようなSoftwareを中心とした若い中小型グロースと割安なバリューで、その後オイル関連を中心とした資源Groupと一部のディフェンシブから資金流出が続き、先週末にかけて大型グロースへと資金がローテーションしていった。
 
しかし、NasdaqとS&P500に逆行してRussel2000とRSP500は1度も50dmaを上抜くことなく11/6から続落している。市場の上昇を支えている大半はAIに関連する一部のSoftwareとChips Groupに属す銘柄群でまだ幅が狭いように見える。しかし、Russel2000はフォロースルーデイが生じた先週に2022年7月から規定されたレンジ下限で過去にない出来高を伴なった大陽線丸坊主の週足を形成しており、明らかに個人レベルではない買いが入っていたことから大口レベルでの買い集めが始まっているとも推測できる。来週から見ていきたい点は、中小型への幅広い資金流入が拡大していくのかである。
 
また、今回の上昇の試しからフォロースルーでは市場が下落調整中に強いRSを示していた銘柄ではなく弱いRSを示していた銘柄群が200dmaから大幅に下に乖離した位置から大きく反発したり、レンジ下限から何も煮詰まりなく一機に上昇してBreak outするような銘柄ばかりで自分のEdgeでは購入できる銘柄はほぼなかった。周囲のノイズに影響を受けることなく、監視しているウォッチリストの銘柄たちがここから右に移動してEdgeが揃うのを待つこと。そして、主要指数の動きとは逆行して4日連続で52週高値安値リストの指標が悪化しているため、こちらの改善も待つこと。
来週はインフレ指標に加えて、米中首脳会談など重要イベントを控えている。中国株の動きには注視すること。

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