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ある視点①駅のトイレを彩る生花の持つ意味とは

最近、駅のトイレ個室にトイレットペーパーを投げ込む嫌がらせが起きているとの張り紙をよく目にするようになりました。

もちろん入ることができるのは女子トイレや多目的トイレのみであるため、女性が行っていることは間違いないようです。

トイレの張り紙と言えば、以前は

○○禁止

といった上から注意するタイプが多かったものの、いつの日からか

きれいに使っていただきありがとうございます

という感謝型に変わり、柔らかい印象を与え、使用する側の意識改革を図るものが増えているように感じていましたが、やはり直接訴えなければいけない事例が多いのかと悲しくなります。

ただ、そうした注意喚起の張り紙を見かけない駅トイレがいくつかあり、いつも清潔に保たれていることから、よく利用しています。

・なぜ、このトイレは清潔な上、いたずらが起こらないのか

その理由として考えられるものは

生花が飾られている

ことです。

恐らくトイレ清掃回数は、他の駅と同じ、清掃スタッフに違いはあるかもしれないが、清掃方法は同じような内容で行われているはず。

どなたが生けているかもわからない、けれど花瓶に生けられた花が洗面台に飾られ、季節の花が鏡の横で微笑みかけている

その姿は、人の目と同じ役割を果たしているようなのです。

手を洗う際に鏡に映る自分の顔、その横に見える花のやわらかさ、そして優しい雰囲気が、誰かの手によって、このトイレを利用する方のため、思いを込めて飾られている

その心が通じ、いたずらをする気持ちに規制をかけているのではないかと感じました。

ストレスの多い社会で、自分の鬱憤を他の人に迷惑をかける形で発散している、そんなマイナスの思いを跳ね飛ばすような力

生花のけなげな姿、人知れず花を飾る人の思いが溢れ出ているのかもしれません。






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