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「これからの働き方とキャリアプラン」~昭和・平成・令和・時代から未来を考える~WEBイベント レポート


◆昭和、平成、令和の時代を生きる20歳違いの3名が語る

まだ開催の予定は定かではないけれど、必ず行われるリアルイベント「これからの働き方とキャリアプラン」に向けての前哨戦としてWEBイベントが行われました。

なぜこの3人のイベントなのか、3世代による会話で多様なる生き方、働き方、先行き不安がより明確になるのではないかと予感した池松さんがお二人に向けて声を掛け、提案したイベントです。

◆出演者

・池内計司(いけうち けいし)さん
IKEUCHI ORGANIC株式会社 代表


・鳥井弘文(とりい ひろふみ)さん 

株式会社Wasei 代表取締役社長
2014年9月に起業し株式会社Waseiを設立。主要事業として2015年1月1日、これからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」を運営開始。「Wasei Salon」オンラインコミュニティの運営や、企業やメーカーのオウンドメディア運営も手がけている。

・池松潤さん

情報発信学/ 講演家 / アウトプットLABコミュニティ主催 / サイボウズ式第2編集部所属 / 夜明けのドーナツ屋 / 一般noteユーザーが集めるnoteマガジン pikker ※登壇・主催イベント⇒ http://profiee.com/i/jun_ikematsu


◆WEBイベントとして開催されるに至った理由

本来であれば2020年3月5日は、渋谷にてこのリアルイベントが開催されているはずでした。いま世界中を震撼させている新型コロナウイルス感染症が、これほどまでに流行していなければ。各地でイベントやライブの中止が発表される中、こちらのイベントも、開催延期を余儀なくされました。noteの仲間たちが企画したイベントも、この情勢のため、軒並み延期の連絡が入ってきます。姿は見えなくとも、肩を落としている様子が文面から伝わり、なぜこんなことになってしまったのか、悔やむ声も大きく、重い空気に包まれていました。

ただ、ピンチの時にはチャンスも生まれる。リアル開催が困難であればWEBイベントを開催したらいい

1時間のWEBイベントは

渋谷coba-ebis 今治zoomでつなぎ、その様子がYouTubeにてライブ配信

リアルイベントの開催予定はまだ決定していませんが、プレイベントとしてのWEBイベントが開催される運びとなりました。考えてみたら、イベントの前にさらに深堀り出来る内容が追加されたということです。開催が決定した時には、当日突然来場するのとは異なり、飛び立つための助走ができることにつながっています。これはイベント延期を悲しむよりも、より充実したリアルイベントの前哨戦として楽しみにするより他にありません。


◆雷に打たれたと思って諦めてください


イケウチオーガニック 池内計司さんとWasei 鳥井弘文さんに宛てた、まるで恋文のような思いがつづられたnoteの一節です。

「お願い」と「相談」は違います。「お願い」とは、どんなことがあってもお願いしたい切実なる願いであって、軽々しい声掛けとも、ダメもとで相談するのともワケが違います。
しかし厳しい現実で、「恋」も「お金」も追いかけると逃げると云います。だから比喩や隠喩が大事だと思うのです。「雷に打たれたと思って諦めてください」それは、恋文のような台詞かもしれません。恋は理屈ではありませんから。

なぜ、このイベントを開催することになったのか。お二人との出会いや想いを伝えた時のことはこちらのnoteを読んでいただくと、心に沁みるようにじんわりと広がっていきます。

◆YouTube配信のWEBイベント アクシデント発生

YouTubeの画面を前に開始を待つものの、19時からの予定がなかなか始まらりません。準備が整うのをただ待つことしかことできないのは、不安に囚われます。今回WEBイベントは初めての試みでもあるため、何かしらの機材トラブルが発生しているのかもしれない、果たしてきちんとつながるのでしょうか。不安を感じながらも、画面を見つめ、開始を待つことしかできない。きっと配信を待つ他の方も同じ思いだったことでしょう。

時刻を過ぎても開始しない様子を心配するツイート、その間をつなぐようにつぶやく愛あるツイート、始まってほしいという想いを募らせました。

10分程度の押しで何とか始まり、開始を待つこちらもほっと一安心。きっと主催者、出演者はこの10分の重みを長さを一身に受けていたことと思われます。

画像は見えても最初は音が出ておらず、先行き不安なスタートでした。声が聞こえるようになってからは、2元中継の様子も安心して見られるようになりました。


今回1時間のWEBイベントは

渋谷coba-ebisと愛媛県今治をzoomでつなぎ、その様子がYouTubeライブ配信される

中継開始後は画像、音共に申し分なく、はっきりと捉えることができ、zoomとYouTubeの相性は良い様子です。鳥井さんのはきはきとした声、池内さんの優しい笑顔に、最初の緊張感を解くほぐすような穏やかなイベントの始まりが感じられます。


◆世代間OSの違い


まずは簡単にお三方の自己紹介から始まりました。

今回、当日のイベントにむけて
なぜこの3人なのかという点に言及。

あのnoteからも分かる通り、理屈ではなく、お互いが年齢差関係なく尊敬し合っている点にあると思われます。その様子が池内さんの言葉からも伝わってきました。


今の若い人っていいんだよね その時に鳥井さんのことを話される方が周りにたくさんいた。
知っていそうでリアルに会ったことがない、鳥井さんの顔が浮かび、失礼とは思いながらも興味がわいて、会いたいと思った。
平成生まれのすごい人の代表選手といった感じ。

若い人の良さに池内さんが興味を持ち、教育に携わる方に尋ねたところによると、日本の教育は2004年から変わり平成の子はこの教育を受けているのが要因ではないか?と。

目的意識を持って小中と過ごして来た子はすごい。しっかりとした目的意識を持ち、生きていくことを選択している平成世代。自分で考え、意識し、想像力を巡らせる。それは道筋を立てるための近道を自分で見つけ出すことにもつながっています。その反面、目的意識を持たずにきた子はゆとりと呼ばれる世代よりもある意味すごいことになってしまっているらしいことがわかります。

昭和世代はベビーブームや団塊ジュニア世代、大勢の中で決まりきった、目指すべき道が見えており、その中で競争に勝ち、経験を積むことで知見を重ね、価値を得る時代でした。勝ち抜けの競争主義、順位、目に見える身を固めるモノがその人を物語るような時代です。そこからこぼれ落ちた人にとっては、居心地の悪い、できない人の烙印を押されたまま残りの人生を過ごしていく、そんな時を過ごしてきました。

20歳ずつ違う3人、三世代の多様な考え方、温故知新で先行き不安も解消できるのでは

◆どんなテーマで話したい

今回は本来3/5に渋谷で行われる予定だったリアルイベントのプレイベントとしての位置づけされています。

では、リアルの時にはどんなテーマで話したいか、お三方それぞれの想いが語られました。

池松さんからは

・こんなくそ上司に出会ったらどうした?
・辛いときしんどい時にどうやって乗り越えた?
・昭和どれだけ曲がっているか 鳥井さんから見てどう思う?

と声が上がります。

多様性のない昭和の時代、ある日一緒に働いていた人のデスクの上に白い花が飾られている、そんな時代だったのか、それともそんな会社だったからなのでしょうか。

*

*

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日本がアメリカのオーディオを超える、アメリカの文化を超えてヨーロッパに向かう。日本が世界に台頭していった時代。

日本に夢があった時代、一番キラキラ輝いていた時代を鳥井さんは知らない。

失われた10年、20年、30年


池松さんの言葉に対し、池内さんからの返答。

失われたといっても圧倒的に豊かな生活をし、全くそんなそぶりは見えない。
海外から日本を見直すと、平均値よりも豊かな暮らしができている。ただ世界の中でも先進国ではかなり日本は物価が安いまま。

高級ホテルの宿泊費、ビックマックの価格、指数から見えるものだけでなく、日本に暮らす私たちは質の悪いものを買わざるを得ないという訳ではなく、満足の行くサービスを受けながらも暮らせています。

鳥井さんからも

生きてきた時代がこれしかないし、手に取るものの品質は上がっている。
向上心持てないと言われるが、ゆでガエル理論と一緒で、それは全て事足りているからでは?

と問いかけがありました。マーケティングし尽くした結果の商品を使ってきたから、余白が狭く、何もかも同じ形に統一されていく商品たち。
何もないところから生まれるモノ、昔の人たちが感じていたわくわく感は、自分たちの世代ではなくなっていってしまうとの意見が出ました。

やりがいを求めて働きたいと動くと、夢を失くした大人から向けられる、未来を諦めさせようとする声。だから働き方を悩んでしまう。

組織、働き方が変化するなかで、フラットになろう、向かおうとしている。プロジェクトごとに働き終わったら解散。既に終身雇用の精度や考え方はなくなりつつあるのではないかと思います。

池内さんの会社では3回も出戻っている社員がいるそうで、出る時も卒業と呼ばれ、考え方が変化した時にはまた戻っておいでと声を掛けられるそうです。一般的な昭和の終身雇用の考え方では、裏切り者の烙印を押されるため、元居た会社に戻ることはなかなか高い障壁でありました。

卒業という言い方で送り出し、考え方が変わったら、また戻ってきてもいい、そんな温かな会社が、あるんです。今は考えが変わったけれど、また同じ思いを抱く時が来たら戻っておいでと優しく見守り続ける会社、それがイケウチオーガニックなんです。

そして、池松さんから心に沁みる言葉が最後に語られました。

若い人と余白を一緒に探す旅ができたら。 上司部下、人生の先輩でなく、年の離れた友人として、余白を一緒に探していけるといい



◆リアルイベントの開催日時はまだ未定


人生年表を見ながら、これからの働き方を考えるリアルイベント。そのプレイベントとして開催された今回のWEBイベントはいかがでしたか。

一刻も早くコロナウイルスが終息することを、誰もが願っています。そしてまた3世代のお話を直接お聞きすることができる日を心待ちにしております。

***

とかく年上であるというだけで、人生経験が豊富だと上から言いがちな大人たち。若いから、青いからと絶望を植え付け、人生の先輩面をして凝り固まった既成概念で押さえつけようとする大人。長く生きているだけえらいなんて考えで周りの様子を見ることなく視野を狭めていく大人、そんな人たちとは距離を取っていいのです。

きっと、あなたのまわりにも若い力を応援しようとする人が見つかるはず。もし見つからなければ、noteの世界に、勇気を出して飛び込んできてほしいと思っています。自分に見えている狭い世界の中だけで苦しみながら生きようとせず、同じ思いを感じたnoteにコメント一つ書くだけでも自分の想いを表現していけば、仲間が見つかり、会話をし、何か一筋の光が見えてきます。

今、私はアウトプットLABコミュニティマネージャーとして役割を担っています。まだ名前だけで何の活動も出来ていませんが、コミュニティの仲間たちの年齢、肩書、性別、全ての垣根を超えて、人として、応援したいと思える仲間の本音を引き出し、横に並んで伴走できる人になりたいと思っています。

私も1年前までは、自分の想いを表現できず、消去法で選んだ仕事というだけで自信が持てず、肩書のない自分を恥じていました。誰から責められたわけでもなく、むしろ感謝されることの方が多かったのに、良いところにも見えないようにふたをしてしまっていました。

想いを表現し、感想を綴り、抑え込んでいた感情を表していたら、声を掛けてくれる人が増えました。私の良さを見つけてくれる人ができました。つらい時に寄り添ってくれる人も出来ました。

たまには泣き言を言ったっていい、熱く仕事や働き方について語っていい、決してそれを馬鹿にする人はいません。

想いを素直に表現して、周りの助けを得て、そして助けてもらった感謝の思いを次は他の方に向けて自分から発信して、貢献する。そんな形で働き方やキャリアプランを考えるきっかけをつかんでほしいのです。そしてリアルイベントの時に明るいお顔を見られたら、嬉しく思います。

すっかり長くなってしまいました。お三方の熱い想いを受けて、イベントレポだけではなくなってしまったようです。

現状に満足できている人は少数です。必ずだれもが悩みながら生きています。

鳥井さんのこのブログ、私も励みになりました。よかったら読んでください。そして感想を伝えてください。あなたの想いが言葉になった時、そこから何かが生まれます。


リアルイベントでお会いしましょう。



#これからの働き方2020

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