エスカレーターの右側に立つ人を我々は英雄と呼ぶべきではないか

十年以上前からエスカレーターでは歩かないでください的な運動がひっそりと展開されている。ほとんどのエスカレーターで歩いたり走ったりしないでくださいとアナウンスされているがエスカレーターは常識の通じないまさにバーリトゥード。エスカレーター上ではトロッコアドベンチャーのごとく左側に乗る人とエスカレーターに階段を上るのを手伝ってもらう共同作業フリークであふれかえっている。噂によると片方に体重がかかりすぎていることが故障を早める原因になっていたり、実は両方止まって乗った方が効率が良かったりするらしい。しまいには西と東で立つ側が違う始末。そんなわけでエスカレーターに分かれて乗る文化は習慣が産んだ悪しき病。現代社会の生活習慣病でエスカレーターという血管は破裂寸前。こんな悪習は早々に改善しなければならない。我々は勇気をもってエスカレーターの右側に立つべきだ。それができないならせめてエスカレーターの右側に立つ人を英雄として称えるべきだ。そうすればエスカレーターでの混雑は解消。人々の移動はスムーズになりサラリーマンのストレスはなくなる、余裕を手に入れた大人たちは活気に溢れ、それに憧れたこどもたちはすくすく成長し身長はゆうに2mをこえる。そうなれば日本はバスケ大国、バレー大国になれるだろう。W杯での優勝も狙えるしもうポーランド戦でのパス回しについてくだらない議論をする必要もない。さあ日本人よ、もう二度とポーランド戦でのパス回しで喧嘩しないためにエスカレーターの右側に立たないか。

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