やり直したい1日。

朝目覚めて、携帯の日付をみる。

あの土曜日から1週間がたったのかと、目に入ってきた情報を無理矢理、オフにした。

もう一度眠ろうか考えてもどうも、難しい。
ずきんとする頭を少しあげて、うつ伏せになった。

少し目を上げると、1週間前に悩んだ「戦闘服」たちが無造作に置かれている状態に気がつく。
また、いらぬ情報を手にして私は急いでふとんをかぶった。

ベッドの暗闇はタイムマシーンのごとく、「あの土曜日」のワクワクした自分をみせてくれた。
彼女にいいたい。「次の土曜日は重いぞ」と。

記憶があるからこそ過去に戻れるのに
現実、やり直すなんて不可能だ。

でも、なぜかそれを求めてしまう。

そんなどうしようもない考えを巡らしながら、
いつか忘れてしまう鈍い痛みをかかえ、
時計の針が進むのをみていた。