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NYでのバイトの話 後編 ~資生堂ビューティコンサルタント時代

お待たせしました!(お待ちになってました?)

さて、私がFORISA(フォリサ)の開発するきっかけとなる出来事が起こったマンハッタン5番街での資生堂ビューティコンサルタント(以下BC)としてのバイト時代のお話をしていきますね。

こちらのオーナーは韓国人で、BCは韓国人と香港人、中国人などいたのですが、私はこちらでも日本語、英語(大学に行く前なのでカタコト)、中国語で接客をさせていただきました。

当時から私はメイクにはあまり興味がなく、もっぱらスキンケア重視!

成分まで詳しく語れるBCがあまりいなかったので、
カタコトながらに英語で成分の説明をして、
何故この化粧品がお客様にとっていいのか?
この成分がお肌にどう作用して、
どういう未来肌になるのか?

それを熱く語ると、ほとんどのお客様が目をキラキラさせてご購入してくださいました。

私、昔から成分が好きだったんですよね。

その中で、ご年配の韓国人のお客様(年齢より10才以上若く見える)が毎月「アイクリーム(リンクルクリーム)」を2本ずつご購入になるんですよ。

ある日「毎月2本ずつご購入ですが、まさか飲んでませんよね?!」って冗談を言ったら、
「あなただけに秘密を教えてあげるね」とおっしゃり、
【アイクリーム(リンクルクリーム)】を顔全体にぬってるの!とにんまり。

なるほど!だからお肌がパーンと張ってツヤ肌なんだ!!!

目からウロコでした。

アイクリームは目の周り、リンクルクリームはシワに部分付けと思い込んでいた私。

そうか!シワにいいクリームをお顔全体につければ、確かにハリがでるよね!!!

この経験があり、FORISAフォリサのLF-Iモイスチャークリームは「リンクルクリーム」並に濃縮した贅沢成分をお顔全体にぬっていただくという発想で製作したのです。

他にも、メイクで当時「唇の輪郭を茶色にふちどり、中を薄いベージュやヌードカラーの埋める」というKOREAN MAKEというのが流行ったのですが、資生堂には茶色のリップライナーがない!

クーっと思ってるときに、アメリカ人のお客様がアイラインのテスターを取り出し、唇にぬりだしたんです。

「お客様~それはアイライナーです。リップライナーではございません」と言うと
「Yeah, I know」って。

リップライナー、アイライナー、アイブロウ、顔に色をのせるものでしょ、何が違うの?どういう使い方してもいいじゃない!

そうだよね!
そうだよね!

あ~その柔軟な発想!
さすがアメリカ!
さすがNY!
さすが5番街!

と1人で大興奮しました。

アイシャドー代わりに、チークを目元にぬったり、赤のリップライナーをアクセントとしてアイライナー代わりに目元にもってきたり。

私にとっては衝撃的な意識改革でした。

こういう経験があって、
対面のお客様だけに教えている…

FORISAがパックになったり、
マッサージクリームになったり、
アイクリームだったりという
化粧水とクリームだけでも
お肌や好みに合った使い方を
ご提供できる化粧品が出来上がったのです。

さて今度は
資生堂アメリカ社入社後のお話でもしましょうか。

乞うご期待。

(原文:2017年11月23日記)