見出し画像

「フリアとシナリオライター」 マリオ・バルガス=リョサ

野谷文昭 訳  文学の冒険  国書刊行会

さて、今日からは、バルガス=リョサの「フリアとシナリオライター」。古い文献だと「フリア伯母とへぼ作家」ってなっているアレ。前作から諧謔味が増え出したという。今回も期待大。 さて、リョサの作品読んでると、なんとなく最初頭に朝の風景が浮かぶ。きっとそういう作家なのだろう。
(2007 08/20)

 4人はラテンアメリカ作家 
今読んでいる「フリアとシナリオライター」の訳者後書きに、チリの作家ドノソが、いわゆるラテンアメリカ文学ブームと呼ばれた1960年代はビートルズの時代でもあった、と言っている、と紹介している。ブームをになった4人の作家。マルケス、コルタサル、フェンテス、リョサのうち、いったい誰がリンゴ・スターなんでしょう(笑) それ読んで、真っ先に頭に浮かんだのはその疑問(リンゴ・スターさん。すみません)。
(2007 08/28) 

もう、無茶苦茶 な「フリアとシナリオライター」… 昨日読んでいた辺りから、少しずつシナリオライターのラジオ劇場の登場人物の名前が交錯し始めてはいたが、今日のところになると、もう、無茶苦茶。なんでこんなに入り乱れているのだろう。そして、なんでそれなのに、いや、それだからこそか、読者をぐいぐいと引き寄せ離さないのだろうか? シナリオライターたるリョサも大したものだが、こりゃ読者も大したものだ。 でも、なんでシナリオライター(作品中の)はアルゼンチン人が嫌いなのだろうか?
(2007 08/29) 

「フリアとシナリオライター」読了 
まだ蝉が鳴いて、夏の余韻が残っている。 さて、標題通り。結局、シナリオライターのアルゼンチン嫌いはアルゼンチン人の奥さんに捨てられたことに始まって、そして寄りを戻したらアルゼンチン嫌いもなくなったということだった。一方、「僕」とフリアとの結婚生活は8年「も」続いた、とのこと。 この本含む、国書刊行会の「文学の冒険」シリーズには随分前からお世話になっている。そこにまた、「ドーキー文書」のオブライエンの作品見つけた。困ったことだ(笑) 
(2007 08/31 )

作者・著者ページ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?