踏み跡

中東欧やラテンアメリカを中心とした海外文学作品の紹介と感想、文学評論・歴史・哲学・人類…

踏み跡

中東欧やラテンアメリカを中心とした海外文学作品の紹介と感想、文学評論・歴史・哲学・人類学、等々の様々な本の読書メモなどを中心にする予定です。時には違うものも混ざるかも。

マガジン

  • 図書館巡り

    導入として。こちらは各地の図書館をぶらっと回った記録です。

  • 本屋巡り

    導入として雑談に書いている本屋巡りのマガジン作ってみました。

  • 架空序詞集

    導入として雑談で書いている架空序詞集をまとめてみました。

  • 五大文芸誌も読んでみよう

    五大文芸誌…文學界(文藝春秋)、新潮(新潮社)、群像(講談社)、すばる(集英社)、文藝(河出書房新社) など文芸誌を、その存在すら知らなかった人間が興味あるところを読み進めていく企画?

最近の記事

  • 固定された記事

読書記録総目次

見出し画像 チェコ プラハ 地域・ジャンル別まとめ 旧カテゴリー 作者・著者・シリーズ等まとめページ(随時追加中) 記事一覧(読了日古い順) 2007年 ジョイス「ユリシーズ」(西欧) スコット「ケニルワースの城」(西欧) ビュトール「時間割」(西欧) スパーク、オブライエン「マンデルバウム・ゲイト、ドーキー文書」(西欧) トーマス・マン「選ばれし人・詐欺師フェリークス・クルルの告白」(中東欧) 「集英社ギャラリー[世界の文学] ドイツⅢ・中欧・東欧・イタリア」(

    • 「方丈記」 鴨長明

      蜂飼耳 訳  光文社古典新訳文庫  光文社 訳者まえがき 方丈記(現代語訳 蜂飼耳) エッセイ 方丈記 原典 付録  『新古今和歌集』所収の鴨長明の和歌  『発心集』巻五、一三「貧男、指図を好む事」訳と原文 図版 解説 年譜 訳者あとがき 方丈記前半(災厄編) 「方丈記」…ゆく河の…の一説の後には何が続いているか。 それは京都の火災と竜巻。(それから遷都・飢饉・地震) (2024 01/16) 福原遷都について この文で前半(災厄編?)終わり。後半は… と始まる(

      • 業務連絡などなど

        (たいしたことではないけれど) 1、最近、家のwifiが不調気味なため、各目次ノートの更新がこれまで以上に遅くなる可能性があります。 2、気がついている人もいるかもなのですが、15年くらいの読書記録を中心にしたこのnote、ネタ枯渇してきました。よって、GW明けくらいから、今まで続けてきた毎日更新はしなくなり、新作?出たらたまに出す、といった感じになる予定です。それまでは今年読んだ本を中心に挙げる予定。 3、ひょっとしたら、全く違うネタも挙げ出すかも? (2024 04/26

        • 板橋区立中央図書館(図書館巡り39)

          上板橋駅から北側、ときわ台方面へ。平和公園内。 前にあったときわ台の図書館がこちらに新築移転。2021年。 カフェクリエあり。ボローニャ絵本美術館(こちらも移転)有り。櫻井徳太郎(民俗・宗教学者、晩年は板橋区在住で、板橋区史の編纂も行う)コーナー有り。 見た本。 「失われた宗教を生きる人々 中東の秘教を求めて」ジェラード・ラッセル 臼井美子訳 「ギュンター・グラス 「渦中」の文学者」集英社新書 依岡隆児 ナボコフ「淡い焔」(新訳) (2022 02/11)

        • 固定された記事

        読書記録総目次

        マガジン

        • 図書館巡り
          39本
        • 本屋巡り
          45本
        • 架空序詞集
          9本
        • 五大文芸誌も読んでみよう
          7本

        記事

          「フェルディドゥルケ」 ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ

          米川和夫 訳  平凡社ライブラリー  平凡社 読みかけの棚から 読みかけポイント:実は、シュルツとセットの「世界の文学」で既に読んではいる。でも、たいした記録残ってないし、読み返したいので(それはシュルツも同様)…というわけで。 目次 フェルディドゥルケ  訳者あとがき  「世界の文学」版訳者解説 付録  ブエノスアイレス版序文  フェルディドゥルキストへの手紙 解説-非国民作家のエクソダス 西成彦 巻末エッセイ-不服従手引き 島田雅彦 「世界の文学」版訳者解説から

          「フェルディドゥルケ」 ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ

          「わたしは花火師です フーコーは語る」 ミシェル・フーコー

          中山元 訳  ちくま学芸文庫  筑摩書房 わたしは花火師です-方法について 哲学を厄介払いする-文学について、これまでの軌跡について 批判とは何か-批判と啓蒙 医療化の歴史 近代技術への病院の統合 訳者あとがき 前2つはロジェ=ポール・ドロワとの対話。3つ目は二回目の日本訪問の直後の、フランス哲学協会での講演及びその後の討議。4、5つ目は1974年のブラジルでの連続講演。 「わたしは花火師です」、「哲学を厄介払いする」 「花火師」とはあるけれど、ここで述べているのをみ

          「わたしは花火師です フーコーは語る」 ミシェル・フーコー

          浦安市立中央図書館(図書館巡り38)

          浦安市猫実、浦安市役所のはす向かい。バスは1時間に2、3本。他の経由地合わせるともっとあるかも? 浦安市立中央図書館へ。ここはゆとりある新しい開架書棚と、古い本の書庫が別棟になっている。北区の中央図書館にそこは似ている。その間にラウンジ。 開設当初1980年代は、利用者が多い、情報提供をよく行っているなどの理由で、関係者がよく視察に訪れていたという。 (2015 03/05)

          浦安市立中央図書館(図書館巡り38)

          蟹ブックス…長いタイトルの本でお馴染み?(本屋巡り45)

          高円寺南PAL商店街を出たところの東側少し入る。普通のアパート?の2階。 「出会い系サイトで70人に実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」(タイトルだいたい)などで知られ、さまざまな書店(ヴィレッジヴァンガード店長→蔦屋家電二子玉川ブックコンシェルジュ→パン屋の本屋店長→HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE店長→現在に至る。)で働いてきた花田菜々子氏の新刊書店。フェミニズム、食、音楽、詩歌などが多いかな。先月行ったtwililightをもう

          蟹ブックス…長いタイトルの本でお馴染み?(本屋巡り45)

          「Wあるいは子供の頃の思い出」 ジョルジュ・ペレック

          酒詰治男 訳  人文書院 最初図書館で借りて少し読んだ(こちらは復刊の水声社版)のち、古書防破堤で購入。 水声社版から Wというのは、子供の頃のペレックが作っていた小説?の主人公もしくは彼が活躍する島の名前。ペレックは元々構想していた4つの案の素材を取り込んで、テクストはもとより字体まで変えて継ぎ接ぎの作品を書いた。Wは先に述べたように子供の頃の物語に由来するが、ペレックが受けた精神分析(書き始め、途中、書き上げ)の図式でもあるし、この作品自体の浮き沈みの図でもある、ら

          「Wあるいは子供の頃の思い出」 ジョルジュ・ペレック

          新宿区立中央図書館(旧)(図書館巡り37)

          今日は高田馬場と下落合の間にある新宿区中央図書館へ行ってきた。正直、昼食後でそろそろ眠気モードに入る頃だったけど、ここの視聴覚資料はなかなか。特に民族音楽関係。本の方は、なんか昔は閉架式書庫だったんではなかろうか、と思われるような半別室。こういう古めの図書館らしくなかなか全集がよい品揃え。文面がよくわからなくなってきたが(笑)、気に入ったことは確か。いい感じの喫茶室(自販機のみですが)もあるし… しかし… この図書館、正確な日時は覚えていないが、今月くらいに閉館、移転とのこ

          新宿区立中央図書館(旧)(図書館巡り37)

          小声書房…アンソロジーとルリユール(本屋巡り44)

          北本駅西南、しまむらの先。たい焼き屋の斜め向かい。 ちょっとだけ横長だけど、見た目正方形な本棚のスペース。「アンソロジーを売るお店」がコンセプトなだけに、zineから文庫版アンソロジー、果ては御神籤ブックスなど。奥には棚貸しスペースも。そこにヤーンの「木造船」?があったけれど、これ「岸辺三部作」の第一部なので、「岸辺」買えばいいや(って買うのか?)。 というわけで、今回は、お店にほぼ全点揃っているというルリユール叢書(幻戯書房)…前から気になっていた…からセリーヌの「戦争」(

          小声書房…アンソロジーとルリユール(本屋巡り44)

          北鎌倉、古寺2つ

          意外に関東で行っていなかった鎌倉。その手始めに北鎌倉駅近くの古寺2つ・・・ ほんとは建長寺にも行きたかったけど。 まずは明月院。 これは一番上にある枯山水の庭。今日はよく晴れていたせいか、とっての明晰な、すべてをほんとは見えないものまで可視にしている、そんな印象。 このお寺、小さな切り取った光景も大切にしようとしている、そんな心遣いを感じた。 続いては、圓覚寺(円覚寺)。 これも一番上?の庭園を。 生えてくるののそのままを庭園として保存しよう、というような印象を受ける(もち

          北鎌倉、古寺2つ

          KAIDO books&coffee…さあ、どこから歩こうか(本屋巡り43)

          北品川と新馬場の間の旧東海道沿い。 街道文庫とカフェ…昨日買った散歩の達人古本屋編から、品川宿の街道カフェに行ってきた。ここは前から気になっていた街道文庫から本を持ってきてカフェとして営業。1Fは月(2か月ごと?)代わりの地域テーマ展示。2Fが古本棚。 今回は草川啓三氏の湖の山道(もう一つ峠道のもあったけど見送り)と長崎街道。こっちは唐津街道や肥前浜街道もある。宿の概略と歴史話のみだけど、あまりに知らない地域なので… で、元の街道文庫はもうお腹いっぱいなので外観見るだけに。

          KAIDO books&coffee…さあ、どこから歩こうか(本屋巡り43)

          大和市立図書館(シリウス)(図書館巡り36)

          大和駅東口文化創造拠点シリウス内。 冒険研究所書店のあと、こちらへ向かう。 政治経済系は2Fの回廊みたいなところ、3Fは子ども図書館、文庫は4F…ここには健康チェック機器もあって「健康都市図書館」をテーマとしているらしい。、小説や理系・歴史は5F。哲学や社会学はどこ? エスカレーターは4Fまで。 さすが、新しいだけあって新旧いろいろあるが、最後に出口がわからなくなって迷うとは思わなかった(笑)。 (2023 11/04)

          大和市立図書館(シリウス)(図書館巡り36)

          「遠い部屋・遠い奇跡」 ダニヤール・ムイーヌッディーン

          藤井光 訳  白水社エクス・リブリス  白水社 本屋B&Bで購入。 (2023 12/02) 「電気技師ナワーブッディーン」 (◯◯ディーンってパキスタンに多いのかな? この短篇中では「ナワーブ」と略して呼ばれている) さて、この「遠い部屋、遠い奇跡」は連作短篇集。短篇集を束ねるのはK・K・ハールーニーという農園主。この短篇時点では老いてラホールに住んでいるらしいが。そのハールーニーに使える電気技師ナワーブッディーンがこの短篇の視点人物。技師といっても、電気メーターを

          「遠い部屋・遠い奇跡」 ダニヤール・ムイーヌッディーン

          杉並区立西荻図書館(図書館巡り35)

          「歴史」がテーマらしい(見れなかったけど(笑))。 西荻の棚?コーナー始めなんかマニアックな味のある本多し。小粒だけど侮れない、近くにあってほしい図書館。 西荻窪図書館へ。なんか騒がしくすぎもせず、淋しすぎもせず、ちょうどいいころあいの街だなあ、西荻窪って。そんな街にある図書館は小さめだけど、ピリッとする本の品揃え。 現代ロシアの文学シリーズ?の一冊は、「巨匠とマルガリータ」の続編?で尚且つシュニトケがモデル??(作者はブルガーコフではなくもっと今のひと)。 野谷文昭氏の「越

          杉並区立西荻図書館(図書館巡り35)