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ひじき茶々の「詩」

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ひじき茶々が自分の気の向くままに言葉を紡いだ作品集。にしたい。
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石割桜🌸

ぽわぽわ ぽわぽわ ぽわぽわ ぽわぽわ 日の光を浴びた 木々が揺らめく さーしゃかしゃか さーしゃかしゃか 風の音 葉が音を奏でるよ 木から生まれる花 さんさんと輝きを放つ ここにあるのは 大きな桜の木 がやがや がやがや 桜を待ちわびた人達が 歓声をあげる ぽかぽか ぽかぽか その手のような大樹は 大きく大きく包み込む 長い年月を経た友人のよう その目は ここからずっと世界を見続ける

秋の風

季節が移りゆく ほんの数ヶ月前 暑い暑いと日々嘆いていたのに キンキンに冷えた飲み物を欲していたのに 気づけば ぬるく不快とも感じる風が ひんやりと心地よい風へと変わっていった 風から季節を感じ、ふと上を見上げると入道雲はどこへやら 落ち着いた季節のように感じられるけれど、実は大胆な季節だ 欲望をかき立てられるのはなぜだろう 食欲、創作に読書 天然の刺激は抑えられ、頭の中の刺激はガンガンと活動される不思議な時期 外へ出れば そよ風より強く、冬の風より

僕はお茶が好き

僕はお茶が好きだ お茶の「余韻」「余白」が好き 正解がないところが好き 完璧な一杯を求めたくなるけど それは「粋じゃない」なんて言われそうなところが好き 僕はお茶が好きだ お茶の魅力は無限大なとこが好き 育った環境・いれ方でも変わる そんな個性豊かなとこが好き まるで人間みたいでいいじゃないか 僕はお茶が好きだ お茶のメインもサブにもなるとこが好き センター張れるけど全体の縁の下としても 映えるお茶が好き 僕はお茶が好きだ 僕はお茶が好きだ 君がいてくれたことが嬉し