私は小説家になりたい。
今年の目標なのか、これからの長期目標なのか。どちらでもあるのかもしれない。
ここ数ヶ月ほど、過去にトリップしていました。嫌な思いをし続けた過去の中で、手探りで見つけた宝物、夢は、「小説家になりたい」でした。創作活動を続けたい、でした。
もう諦めた夢で、消えた夢だと思っていたものが、なぜか目の前にらんらんと輝くんです。
私だけの力じゃないけど、1度だけ文化祭で出した絵本。鶴の恩返しのオマージュ作品を作りました。もちろん今見返せば、たくさんの未熟さがあふれ出てきます。でも、私の作品、私たちの作品として当時胸を張った作品でした。
あの作品を褒めてくれた人がいた。初めての完成した作品、オマージュ作品で、初めての読者。
あの時声をかけられなかったけど、素敵な作品だと言ってくれたこと、感動したと言ってくれたこと。今もあの光景は忘れられなかった。
もし、私に勇気があれば運が良ければ友人になれていたかもしれない。でもそれはもう叶わない夢。
誰にも言えなかった、言わなかったこと。でも言いたかったこと。
小説家になる。そう発言したことは無かったけど書くことはとても大好きだった。こんな世界になったらいいなあったらいいな。を具体的に形作るのは好きだったから。
とある人が言った。
「小説家になったら教えてね。絶対買うから」
「きっと叶うよ、君の夢」
1度筆を折ってから、書くことさえ出来なった。書くことが全てだった私。書くことが出来ない自分は、消えてしまえと毎日呪った。
それでも、夢に夢を見ていたから。
夢に蓋をして、苦しさもワクワクとした感情も固く閉じた。
あの日から10年。また筆をとる日が来るとは思わなくて正直驚いている。私はもう諦めたと思った夢は今もそこに居て、佇んでいる。
あの世まで轟く物語が描きたい。夢も希望もあって欲しいと願う日々を物語に変えて。
そしたら、私は私の道を歩ける気がするから。
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