ふみぐら社

村暮らしのライター/エディター Editing and Book Writing/人とことばと土を耕して生きてます。東京⇄信州。noteでは大事じゃないけど大事なことを。何をしてるかより「なぜしてるか」の深い話を聞いて書くひと→ https://fumigura.com/
固定されたノート

音楽業界も出版業界も正しいことをやりすぎて、みんなで駄目になってる件

音楽を有料で購入しないどころか、音楽そのものに無関心な「音楽離れ」が進んでいる云々の記事が流れてましたね。

まあ、これもポジショントーク要素とか、他のジャンルとの相対的要素とかあるので鵜呑みにはできないけど、そういう雰囲気はたしかにあります。

くるりの岸田さんが、その件で面白い考察をしていて、ざっくり言えば「聴かなくてもいいや」と思うような音楽が増えすぎたんじゃなかろうか、と。

      

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『読みたいことを、書けばいい』を買う勇気

あなたは本を買うのに「勇気」が必要なことがあっただろうか。僕は、ある。

恥ずかしい本ではない。極めて真っ当な本だ。なのに僕は、その本を買う勇気がなかなか持てなかった。ずっと前から気になっていた本なのに。なんなら発売日を心待ちにしていたぐらいだ。

それなのに、いまになるまで買う勇気が持てなかった。なんだろうこれは。気になってる子に告白するしないみたいな話じゃないか。

告白、ではなくこの本を買う

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人は人生で一度は金町へ行く(後編)

京成電車で金町に向かうには、帝釈天のある柴又への乗換駅でもある京成高砂という駅へ降り立つことになる(そうならない場合もある)。

同じホームからは成田空港や、おそらく一生行くことはないだろう千葉のカタカナ名の造成地へと走る電車などが、まるで無理やりその場所にたぐり寄せられたかのように行き交う。

スーツケースを転がす無言の男の横で女子高生が携帯を見せ合いながら笑い、その隣では帝釈天に詣でるお年寄り

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人は人生で一度は金町へ行く(前編)

その日、僕は葛飾区金町にいた。もう10年以上前の話だ。理由は自分でもよく分からないのだけれど、なんとなく思い立って電車を乗り継いでやって来たのだ。

ゲラ(印刷前の校正用に組版されて出力された原稿)のチェックをすることになっていて、正確に言えば、そのチェック場所を探し求めていた。

昔からそうなのだけれど、僕はゲラをチェックするときに、なぜか日常と離れた場所へ出かけたくなってしまう。なんだろう。仕

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人は「後ろ姿」で見抜かれてる

選挙のたびに思い出す人がいる。峰竜太さんだ。

一応念のために書いておくと政治的な話でもなく、峰竜太さんも選挙には出てないので安心してください。

何を思い出すのかというと、峰竜太さんの「人の見抜き方」だ。いつの選挙だったか忘れたけど(いろいろ忘れすぎ)、選挙特番やるくらいだから何かの国政選挙だろう。

某局の特番で峰さんがアイドルの女の子に、街頭演説の「見方」をレクチャーしていて、結構深いなと思

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「さしすせそ」の営業された

うちみたいな里山オフィスで仕事していると、都心みたいに突然「営業」がやって来るって、まあない。平和だ。

なのだけど、ほんと年に1、2回ぐらいは営業っぽい人が来ることがある。

あるときは、すごくくたびれたおじさんがやって来た。大変失礼な言い方だけど、そうとしか言いようがないぐらい全体的にくたびれていた。

地味なスーツを着て、一応、ネームホルダーっぽいものを首から下げてるので、ああ営業の人なんだ

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