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山のカラスにフラれた話

こんにちは。村暮らしのライター ふみぐら社です。

みなさん、カラス(烏)ってどんなイメージですか? ゴミを荒らしたり、人に攻撃してきたり、この時期なんかだったら巣作りのためにベランダのハンガーを持っていかれてしまったり、カラスが騒いでるとなんとなく不吉な空気を感じたり。

まあ、あまりいいイメージってなさそうです。実際、僕も以前はそうでした。おまけに鳥類の中ではかなり知能が高い(ちなみに体重当たりの脳の比率で言うと人間よりも上なんだとか)らしいので、なんなら個別に人の顔を認識までするから変に敵に回さないほうがいいぐらいの存在。

だったのですが、里山暮らしをするようになってカラスのイメージというか印象がかなり変わったんです。

うちの近くにもカラスはいるんですが、全然、集団などではなくてつがい(ペア)で尾根のかなり高い樹の上に巣をつくって仲睦まじく暮らしてます。

で、人間生活の何か邪魔をするかというと、まるでしない。というか、都会のカラスと違って人間にあまり関心がないみたいなんですね。

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この前も、ちょっとした事情があって、軽トラの荷台の上にバーベキューなんかで出たゴミをゴミ袋に入れて1日だけ保管してたんです。

焼き鳥の竹串だとか、焼肉のたれで汚れた紙皿だとか、まあ普通に考えたら「それ、カラスホイホイなんでは?」と思えるようないろいろスペシャルが詰まったゴミ袋です。

なんで軽トラの荷台かというと、地面に置いているより動物に荒らされないんじゃない? という安易な考えです。それに、ここの山のカラスをなんとなく観察していて、きっと人間の出すゴミにはあまり興味示さないだろうなという推測があったから(絶対とは言えないので推奨はしないですが)。

そうしたら、やっぱりゴミ袋は無事なまま。本来のカラスの生態的には、自然界ではかなり雑食性で小動物とか昆虫とか木の実とかをバラエティに食べる生き物。なので人間が出すしょうもないゴミを漁らないほうが自然なんですね。

たぶん、カラス的には里山の食が豊かなんだろうな。そう考えると、なんだか少しだけうらやましいような、人間に構ってこなくてフラれて淋しいような。なんだろう、失恋? この変な気持ちは。