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炭素繊維と電線

田舎では古い区画で細い道が多く、区画整理により道路の拡張が行われることも多い。そのときに電柱の移動と電線の架け替えに時間を有している。

電柱は30−50m間隔で設置されており、場所によってはもっと細かい間隔となっている。電柱は歩行の邪魔となって安全上も好ましくないことと、景観も損ねるため、撤去していく方向である。その手段として地中化の話もあるが、費用面で現実的ではなく、間引きが一つの改善案ではないかと考えている。

電柱を間引くためには電線が強くて軽い必要がある。電線は電気を流す金属があるために重く、電線の垂れ下がりが発生する。電柱間距離が広いほど電線の垂れ下がりを避けるために強く引っ張る必要があり、強い材料を加えて懸垂を防止できる。(電柱の強度も重要)外部には感電やショート防止の絶縁層もあり、電線はハイブリッド材料なのである。

https://ctcglobal.com/overview-high-capacity-energy-efficient-accc-conductor/

区画整理のタイミングで電柱を新たに設置し、電線を架け替え、古い電柱を撤去し、工事期間を延ばすのであれば、新規電線を用いることでトータルの工事費用を抑制することのほうが好ましいこともあるだろう。そんな電柱の少ない未来が近いうちに来てほしい。

※電柱の未来:昔の電柱は木製だった。今は中空の鉄筋コンクリート製だが、炭素繊維を鉄筋代わりに、紙をコンクリート代わりにした電柱ができないだろうか。

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