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今日で貴方はおしまいDETH!!!

一瞬ギョッとインパクトのあるタイトルですが、大真面目に「死について
体験する」
イベントを開催しました。
開催しましたというものの、開催したのは実際に昨年で、バタバタしていてその時の様子や感じたことを記すことが出来ずに、時が経ってしまいました。
仕事柄、死を身近に感じることや、イベントを終えての達成感が今でも忘れられず、
感じたことを残さねば!!
っと、一大決心!!(大袈裟・・)
擦れゆく記憶と膨大な感情を整理しながら、自分なりに思ったことを記します。

キッカケは・・・

西湘は国府津にあるBLENDというコワーキングスペース&レンタルスペースでアップサイクルのイベントを行ったことがキッカケでした。
(後ほどこのイベントについてもご紹介したいと思います。)

そこで知り合った二宮の福祉職の人と話が盛り上がり、後日、大磯にある
東光院というところに西湘エリアの福祉職やお仲間が集まるということで、お誘いいただき、いざ東光院へ。

東光院のサイトには、
フリースペースや仏教図書館があったり霊柩車を運転したり
ちょっと変なお寺です -
とあるように良い意味でお寺らしくないお寺で、のんびりと長居したくなるような不思議な居場所で、お寺での打ち上げも初体験でした。

縁もたけなわで、帰る前にトイレと思い、トイレに向かう道中何気に横を見ると死に関する様々な本が・・・
その中で、DIY葬儀というタイトルがふっと目にとまり・・・

葬式ってDIYできるの!?と驚きながら住職に聞くと、出来ますよと。
尿意は完全に消え失せ、DIY葬儀についてみんなであれこれ質問・・・
その話の流れで、死についてのイベントをやってみる?
とみんなで意気投合し、

そんなこんなで「今日で貴方はおしまいDEATH!!!」が始まりました。

当日は

絶好のイベント日和で、10時・13時・15時・17時の4回に分けて開催いたしました。

イベントの流れとして

① 遺影写真体験  →  ② 納棺体験  →  ③お焼香  →  ④死についての座談会
がメインの流れで、その他、生と死の展示会・生と死の図書館・死の法律相談のブースがあり、スタッフとして参加しながらも各回あっという間の1時間半という感じでした。

生と死のアトラクション!! イメージはそのような感じでした。
遺影撮影はトータル・ケアビューティー協会のカメラマンが担当
それぞれ好きなポーズで撮影
自分の遺影にお焼香する機会は、生きているうちでは不可能ですよね・・・
みんなで・・・
入館した時に感じることは皆さん様々・・・
高価 ↔ 安価な棺桶が4基 棺桶の単位は基だそうです。
棺桶の中の窓を開くと外ではお友達が合掌
企画メンバーに司法書士の方がいたので、死後事務や後見などのご相談もされていました
死についての書籍がずらり
世界の葬送気になります・・・
死の座談会では椅子を円にして並べみんなで顔を見ながら対話

イベントを開催してみて

まず、自分の遺影にお焼香をあげることは生きているうちには体験できないことです。この生きているうちに体験できないことが体験できたこと、それを参加者全員で共有できたことがとても意味のあることだと感じました。

遺影撮影では、遺影ってビシッと決めている写真や、はたまた無表情な写真、お気に入りの写真など色々あるけど、送る人たちが遺影を見て、
「この人らしいね」「最期までふざけていて」っていうような、クスッと
笑ってしまうような送る人達も笑顔でお別れできるようなものであったら
いいなっと。
そんな風に感じながら、皆さんの撮影を後ろから見ていました。

また、死の座談会前は自分が最期死ぬときは家族に看取られて、「パパ、
パパ~」と泣きながら見送ってほしいと自分都合で考えていましたが、
参加者の生死観をきくうちに、「最期は一人かぁ~」「残される人が悲しむような旅たち方は違うなぁ~」とか、その間でも色々生死観が変わっていき、こんなに自分の考えが短時間でコロコロ変わるのも初めてで、とても不思議な時間でした。

さいごに

スタッフも参加した人も当然死んでいないので、死後の世界や死する瞬間は
分かりません。
死ぬことが怖いことなのか?
家族や大切な人と別れることが怖いことなのか?  そして辛いことなのか?
死ぬ間際って「走馬灯」が見えるのかな・・・  等々

当然、分からないことだらけで、すべて想像の中の話でしかありません。

分からないから話さない。
まだまだ自分は死なない。


そのような理由からか、はたまた死に対する恐怖からか、死は誰にでも訪れるものなのに、日頃から語られることは、ほとんどありません。

心構えができていない?
想定できていない?
まさか・・・自分が、あの人が!?

いざ死と向き合わざるを得ない時、どうすればいいかわからず、
うろたえてしまう人が多いものと思います。
私もそうです・・・ 冷静さを装いながらも、パニックになっている
と思います。

座談会の中で、
分からないから、話さないはいいことなのか?
分からないから話すんだよな


一同、府に落ちた瞬間でした。

また、今回このイベントを企画し自分も参加してみて
死について考える・感じるということは、生について振り返ることでもあるとも感じました。
死をイメージすると、逆算で今何をやらないといけないのか考えられると
座談会の時に参加者の誰かが話していました。

死に方と生き方はセット。

楽しんで生きていきたいし、これからもワクワクすることをやっていきたい。いつか死ぬときになって、「もう後悔ない!!」っと言い切れるように
人生を全うしたい。
今の段階で死んだら後悔だらけだなぁ・・・

死を語らうことで、生を楽しめるように

そんな場をこれからも展開していきたいなっと思いました。

企画メンバーのみなさん


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