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ひとりじゃないもんね、のさみしさ。

たとえばひとりで出前を頼むとき。

誰になんの見栄を張っているか知らないけれど、ひとりでピザ1枚を頼んでおきながら「ひとりじゃないもんね!」とばかりにコーラや烏龍茶を2本頼むこと、ありませんか?

わたしはあります。

それどころか、弁当を頼むときでさえ「ひとりじゃないもんね!」の顕示欲が湧き上がり、食えもしない弁当をふたつ注文してしまうこと、まるで友だちや同僚と一緒に注文したように装うこと、ありませんか?

わたしはあります。

というか、きょうがまさにその日で、現在ぼくの会社には粘りに粘って夜食にするしかない唐揚げ弁当がひとつ、置いてあります。なんでかんだでいちばん好きな弁当チェーン「ほっともっと」の、あの魔法の粉がついた唐揚げ弁当です。ふつうに弁当ひとつを注文することが憚られ、「ひとりじゃないもんね!」を演じてしまいました。


……この唐揚げ弁当を食べ終わるころには、原稿のゴールも見えているというか、国立競技場が見えてくるくらいになってるのかなあ。「ひとりじゃないもんね!」って言い聞かせている、そのどうしようもないほどにひとりな人間のさみしさは、なんなんだろうなあ。

「ほっともっと」(旧ほっかほっか亭)の唐揚げ弁当とチキン南蛮弁当は、ぼくの大事なソウルフードです。