古賀史健

ライター。バトンズ代表。著書「嫌われる勇気」「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」「20歳の自分に受けさせたい文章講義」など。週日更新しています。http://www.batons.jp

ふたりの編集者との会話。

あなたはいま、疲れている。

はじめてそんな指摘を受けたのは、いまから十数年前、2006年のことだった。記録を見るとその年、ぼくは15冊の本を書いている。そこに加えて5冊ほど、つまり年間20冊ぶんの仕事を入れていた。それ以外の働きかたを知らなかったし、ベストセラーといわれるような本を何冊も手掛け、おおきな企画も舞い込み、たぶん売れっ子になっているような錯覚もあった。

そんな矢先、ひさしぶりに取材

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眠たいときに、眠たいことを。

多くの福岡人がそうであるように、ぼくは関西が苦手である。

関西に行くとたのしいし、ごはんもおいしい。いい人も多いし、たいていのものは揃っている。住めば都なんだろうなー、とは思う。けれども苦手意識が拭えない理由は、以前「アメトーーク!」の企画プレゼン回で博多大吉氏が提案していたくくり、そのひと言に尽きる。

すなわち、「関西こわい芸人」である。

世間の人たちから見ると、きっと福岡もこわい。暴力団

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こんな感じの火曜日を。

思いつくままの断片的なことどもを。

【坊主にあこがれる】
これくらいの季節になると、毎年のように頭を丸めたくなる。丸坊主にしたくなる。丸坊主だったら、いろんな面倒が解消されるよなあ、と思う。それでもぼくが頭を丸めないのは、似合わないことがわかっているからだ。ぼくは中学時代、学校の校則により丸坊主だった。人には頭のかたちがそれぞれにあり、顔のかたちがそれぞれにある。当時のぼくは、童顔の大木金太郎と

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ビッグ3の一人称。

以前、プロゴルファーの青木功さんに取材したことがある。

正確にいうと、編集者の佐渡島庸平さんが青木功さんに取材し、その音源をもらって原稿にまとめたことがある。その日ぼくは別の取材が入っていて、どうしても同行できなかったのだ。とてもおもしろい取材だった。いっぺんで青木功さんのファンになった。

話が熱を帯びてくると、青木さんは一人称を「アオキ」に変えて語りだす。「そんなアオキの姿を見て、コンチクシ

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首を痛めて思い出したこと。

おそらく寝違えてしまったのだろう。

数日前から、首が痛い。たかが首を痛めたくらいでこんなにも、とおどろいてしまうが、てきめんに調子を崩している。けれどもまあ、首をくくれば命を落とすのだし、脳からの命令はぜんぶ首を経由して全身に伝わっているわけだし、おおきな頭を支えているのだって首なのだし、社長にそう告げられて失職の憂き目に遭うことばも首なのだ。うん、首は大事だ。

にもかかわらず、人間も犬猫もほ

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