8月の雑感。

なんだかんだと忙しくしている。

【8月の記憶】
子どものころはこの季節、だいたいおばあちゃんの家で過ごしていた。親戚が集まり、みんなでプールに出かけ、日焼け具合を競い、家に帰ってトランプをしたり、すいかを食べたり、なにをしていたのかよくわからない時間が過ぎていた。おばあちゃんの家にクーラーはなかった。開けっぱなし玄関、引き戸、そして扇風機で、ぜんぜん我慢することができた。いつも汗ばんではいたけれど、それが夏だった。

大人になり、お盆の帰省から距離を置くようになり、季節感がぐしゃぐしゃになってからも、日航機墜落事故関連のニュースを見ると「ああ、この季節がきたのだなあ」と思い出す。1985年の8月12日、ぼくはお盆休みの集まりで親戚の家に到着したばかりだった。はやく従兄弟と遊びたかったのに、おとなたちが深刻な顔でテレビを見ていた。ブラウン管に映る映像よりもむしろ、彼らおとなたちの表情によって事の重大さを理解した。

ぼくにとって8月の記憶といえば、そして「あの日、ぼくはここにいた」の最初の記憶といえば——それが自宅じゃなかったこともあり——1985年8月12日だ。忙しくしていたうちの父親も、あの年は8月12日からお盆休みを取れていたんだなあ、みたいないろいろまで考えてしまう。


【おすしが食べたい】
何週間も前からおすしが食べたい。超高級店とかじゃなく、まわるお店でもなく、もちろん出前専門店でもなく、ふらっといい感じのお店で、おすしが食べたい。今週〜来週のうちに行こう。


【フリーランス】
ぼくは会社らしい会社での会社員生活というものを、ほとんど送ったことがない。なのでよくわからないのだけど、フリーランスの人たちがSNS上でフリーランスの大変さを嘆いたり、クライアントその他に憤ったりしているのを見ると、ちょっと違和感がある。ぼくにとっては会社員でいることのほうがむずかしいし、フリーランスって気楽な身分だと思うんだけどなあ。


【隣のマンション】
会社の隣に、マンションが建てられている。四方をビルに囲まれた立地でありながら、べらぼうに(ほんとのべらぼうに)高いらしい。どんな人たちが住むのだろうと思いつつも、お隣さんがこんな万年スニーカー野郎でごめんね。と詫びたくなる。

それにしても「べらぼう」ってどんな語源のことばなんだろう。こういうの、ググると案外つまらないんですよね。


それで。

どうして冒頭にお盆からはじまる話を書いたかというと、明日はお盆休みということにして更新をお休みしようと思っているからです。


馬の耳に壇蜜。
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古賀史健

ライター。バトンズ代表。著書「嫌われる勇気」「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」「20歳の自分に受けさせたい文章講義」など。週日更新しています。http://www.batons.jp

古賀史健(2018)

古賀史健の note、2018年分です。