おもしろい夢、おもしろくない話

ブログを書こうとするとき、「なにかおもしろい話を書かなきゃ!」と意識してしまったが最後、みごとに手が止まります。腕組みし、ぐずぐずのばし、更新頻度が激減し、結果なんにも書けなくなる。おもしろい話を日々量産するなんて、そうそうできる芸当じゃないのです。

じゃあ、逆転の発想ということで、「ぜんぜんおもしろくない話」ってのはどうでしょう。もしも「おもしろくない話」の秘訣がわかってしまえば、おもしろい話の糸口も見えてくるかもしれません。

じつはこれ、とっても簡単な話だったりします。夢の話を書くこと、それだけです。夢といっても「将来ビッグになるぜ!」の夢ではなく、ぐーぐー眠っているときに見る、あの夢の話を書くのです。

いやいやいや、夢なんてちょーおもしれーじゃん!
シュールで支離滅裂で摩訶不思議で、あれこそおもしろい話だよ!

・・・と興奮ぎみに反論したくなるのはその夢を見た当人のみで、聞かされる他人からすると、意外なほどにおもしろみのない、着地点の不明な断片でしかありません。

なぜか?

シュールで支離滅裂で摩訶不思議な夢というのは、ほとんどの場合「ほかならぬオレ」がそんなものを見ている、また「ほかならぬオレ」の脳内にそんな話が展開している、という謎やギャップがおもしろいだけなんでしょう。

夢という名の劇場には、「ほかならぬオレ」ひとりぶんのプレミアムシートしか用意されていない。そこに他人を招き入れることは、立ち見席で素人の演じる不条理劇を見せるような所業なのです。

ということで、ぼくの結論。

おもしろい話を書きたければ、いや、おもしろくない話を避けたければ、「ほかならぬオレ」に完結しない、読み手の「あなた」にリンクした内容をこころがける必要があるのでしょう。

なんて言いつつおもしろい夢、きのうも見ちゃったんですけどね。

馬の耳に壇蜜。
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古賀史健

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