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準備不足はデフォルトです。

遠く離れたリオデジャネイロで、オリンピックがはじまりました。

週末どたばたしてて、まだふんだんにお仕事を放棄しながらじっくり観戦、というわけにはいっていないのですが、おかげで会場や運営まわりのもろもろはよく知らないのですが、ちゃんと無事に開催されているようです。

この10年くらいなのかなあ。オリンピックとか、サッカーのワールドカップとか、あるいはF1のあたらしいグランプリとか、そういう巨大なスポーツイベントが近づくたびに「会場、ぜんぜん間に合ってない!」「開催の危機!」みたいな直前情報が飛び交うようになってきた気がします。日本でいうと、長野オリンピックのときはそんなに騒いでなかったと思うけど、たぶん4年後の東京ではたくさんのひとが「ぜんぜん間に合ってない!」「このままでは世界に恥をさらすことになる!」みたいに大騒ぎするんじゃないでしょうか。

もしかしたら、いまのブラジルもぼくらの目に見えないところでは「ぜんぜん間に合ってない!」のかもしれないけど、なんて言うんでしょう。それも含めて「ちゃんと間に合っている」とも言えると思うんですよね。


仕事だって、結婚だって、あるいは会社をつくるみたいなことだって、なんでも「準備万端だぜ!」はありえなくって、「ぜんぜん間に合ってない!」からはじまるもんじゃないかと思うんです。「やっべー、どうしよう?」のままに動きはじめて、どうにかしていくものじゃないかと。

準備不足を叱りつけるひとが増えすぎると、よのなかの足腰が重くなって、どんどんつまんない社会になっていくんじゃないかなあ。ぼくがフリーランスになったときだって、会社を辞めてから「さて、どうしよう?」とはじめて真剣に考えたし、動き出す前から真剣になるのって、ほんとのほんとは無理じゃないのかなあ。