バトンズ3つのルール

2016年ってことば、まだまだしっくりきませんね。なんか背伸びしてるような、どこか見栄をはってるような、妙なくすぐったさがあります。この感じ、意外と好きです。

それで、2016年最初の更新ということで、ちょっとあらたまった話を書いてみうと思います。題して、「バトンズ3つのルール」。今年も一年、こうやって原稿を書いていこうね、もちろんぼくもね。という、交通標語みたいなものです。


(1)聞いたことではなく、理解できたことを書く。

取材原稿に取り組んでいると、どうしても「聞いたこと」をそのまま書いてしまいがちです。相手から聞いたことではなく、そこから自分が「理解できたこと」だけを書くようにしましょう。そしてより多くを理解するために、最大限の努力を払いましょう。書き手が理解できていないことばなど、読者に届くはずがありません。

聞きかじるのか、理解につとめるのか。これは取材やお仕事にかぎらず、日常生活のいろんなところで実践できることです。


(2)書く時間よりも、考える時間を。

「いい原稿」と「そうでない原稿」のいちばんの違いは「考える量」にある。もう、これは断言してもいい話だと思います。もしもすらすらと「いい原稿」を書く人がいるとしたら、それは原稿に向かっていない時間にたくさん考えているから。ごはんを食べるときも、電車に揺られているときも、あんな場所でも、こんなことをやってる最中にも、とにかくなにか考えているはずです。

キーボードをタイピングしていない時間に、なにをどれだけ考えているか。ライターとは、書く仕事である以前に、考える仕事なのです。


(3)自分のことばで考える。

「自分のアタマで考える」とは、いろんなところで言われる話ですが、ほんとうに大切なのは「自分のことばで考える」こと。借りもののことばで考えているうちは、自分のアタマで考えることもできず、ほんとうの理解にまでは至りません。

そして自分のことばで考えるコツは、一般化に逃げ込むことなく、「わたし」を主語にして考えること。わたしはどう思うのか、わたしだったらどうするのか、わたしにマイクが向けられていたらどう答えるのか。情報を情報として処理せず、いちいちそのつど「わたしのこと」として考え、ことばにしておく。面倒くさい話ですが、大事なことだと思います。



……という感じで、「考えること」を軸に、3つのルールを挙げてみました。来年のお正月あたりには、これが5つのルールになってたりするのかなあ。2017年なんて、なんかめちゃくちゃ未来な響きですね。

本年もよろしくお願いいたします。

出る釘は浮かれる。
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古賀史健

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