わたしのペース、わたしのリズム

久しぶりにiPhoneで、しかも出先の喫茶店でこれを書いています。きょうはそういうスケジュールの日です。

キーボードのタッチタイピングができないぼくは、当然ながらフリック入力もできません。なのですっごい時間をかけて、ひと文字ずつひらがなを探し拾うようにしてこれを書いているわけです。

で、まあ正直に言うと、フリック入力はできるようになりたいなあと思うし、鋭意練習中です。でも、タッチタイピングについてはこのままの指を3本ずつしか使わないようなスタイルでいいかな、と思ってるんですよね。

もちろん、タッチタイピングを覚えればもっと早く原稿が書けるし、仕事時間の短縮にもつながるのでしょう。執筆も、いまの3割増しくらいのスピードになるのでしょう。実際、頭のなかで考えてる文章とディスプレイに表示される文字列とのあいだには、ぼくの場合いっこく堂さんの国際中継腹話術くらいのタイムラグがありますから。

でも、そのタイムラグのあいだにぼくは、口のなかでぱくぱくと音なき音読をしながら原稿を書いているんですね。このワンクッションのぱくぱくがあるおかげで、間違いに気づいたり、もっと的確なことばを探したりできてる気がするのです。

まあ、だらしなさへの言い訳ではあるし、マスターしたら「タッチタイピングせーへんなんて信じられんわ。いまどき河馬でもやっとるで」なんて、インチキ関西弁で態度を豹変させるのでしょうけど。

ひとにはそれぞれリズムがある。そのリズムには理由がある。自分のペースでやりましょう、は怠惰につながる気がするけど、自分のリズムでやりましょう、には怠惰とは違ったなにかがあるように思うのですが、どうでしょうか。


と、ここまで書くあいだにコーヒー冷え冷えになりましたよ。

出る釘は浮かれる。
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古賀史健

ライター。バトンズ代表。著書「嫌われる勇気」「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」「20歳の自分に受けさせたい文章講義」など。週日更新しています。http://www.batons.jp

コメント2件

確かに各々物事を進めるペースが違いますね。早ければ良いというものでもありませんし。
この話をみて、変に肯定的になると自分のナマケモノな性格に呆れてしまう部分もありますが、なんとなく直感的にもこの言われてる感覚は大好きです。
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