困ったひとであり続ける。

あるところに、困っているひとがいる。

そこに、やあやあやあ。恰幅のよいおじさんが現れて、きみが困っているその問題、わしが解決してあげよう、と救いの手を差し伸べる。わーい、恰幅のよいおじさんありがとう、あなたのおかげで万事解決しました。……みたいな話、じつはあんまりない。期待するひとは多いけど、基本ない。

困っているひとがいたとき、その困りを解決してくれるのは、意外と別のなにかに困っているひとだったりする。

たとえばバンドメンバーの募集。ジョン・レノンとポール・マッカートニー。ミック・ジャガーとキース・リチャーズ。彼らはみんな、「きみの困りを解決してあげよう」と手を差し伸べたのではなく、「おれの困りをどうにかしてくれ」と叫んでいたのだ。困ったひと同士がくっついて、互いの穴を埋め合ったのだ。たぶん、恋愛だってそうだよね。

やあやあやあ、とステッキ片手に現れるおじさんじゃなく、いつまでたっても困りを抱えたひとでありたい。そして恥ずかしがることなく、自分の困りを表明していたい。

それがたぶん、ほんとのいい仕事につながるんだろうなあ。

毒を食らわばサラダで。
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古賀史健

ふむふむ

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コメント2件

そっかそれまた困ったなあ・・・笑
今朝こちらを読んでスキしようとしたら既にスキしているのをみて驚きました。多分酔っ払っていた時にスキしたのかもしれません 発達障害の薬飲んでるのであまりお酒は飲んだらダメなのですが辛くてたまに飲みたくなります…(--;)今年から断酒したはずなのに今年に入り飲んだの5回くらい…人畜無害なお酒とはいえなぁ…5回って減ってきてるよなぁとか言い訳しながら…お酒に、関係無く困り感にも余裕がまだ少しはある困り感とそうでないのとあります。困り感については書けませんがそれは私には先生のおっしゃられるようにはなかなか感じる事が出来ません結局恰幅のいいおじさん的な何かを心のどっかで求めてしまう…でもそんなもの無い…現実の世界では無い…頭では解っているはず(積もり?)なのに求めてしまう…私の場合は一生こんなんなのかなぁ…と思ってしまいました。
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